母入院

晴。早起き。

NML で音楽を聴く。■バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻 ~ BWV850-855 で、ピアノはアレクサンドラ・パパステファノウ(NMLCD)。■バッハのチェロ・ソナタ第三番 BWV1029 で、チェロはミッシャ・マイスキー、ピアノはマルタ・アルゲリッチNMLCD)。■スカルラッティソナタ K.41, K.42, K.43, K.44, K.45 で、チェンバロスコット・ロスNML)。

午前中、老母予定どおり入院。
妹夫婦も来てくれて、皆んなで一緒に先生の説明を聞く。むずかしい手術かどうかは知らないが、前よりはずっと大きな手術だ。手法としてはたぶんこれがベストと前から思っていたので、納得はする。あとは先生にお願いするしかないし、母に頑張ってもらうしかない。前途を祈ろう。

さすがに疲れた。


夕食。老母が作ってくれておいたおでん。それを温めて、あとはほうれん草のおひたしを作る。
食後の片付けは食洗機が活躍。

何か読もうと思って図書館から借りてきた本を読み始めたりするが、上質の文章だけれど何となくバカバカしくて読む気が起きず。その他どれもこれも読む気がしないが、ふと、最近買ってきた新書本の、唐澤太輔『南方熊楠』を読み始めると、これが大変におもしろい。じつは唐澤氏の『南方熊楠の見た夢』を昨年10月に読んでいるのだが、そのときの評価(というほどのものではないが)は明らかにまちがっていたな、自分は思い上がっていて読めていなかったなと思う。『夢』も本書も、かなり深いものを捕まえている筈だ。その上での事実の探求、そしてその解釈も着実で、わたしの到底見えていないものが見えている。さて第三章、熊楠のロンドン時代まで読んだが、今日はここまでで止めようか、ちょっと迷っている。じっくり読んだ方がよいような気もする。

南方熊楠 - 日本人の可能性の極限 (中公新書)

南方熊楠 - 日本人の可能性の極限 (中公新書)

妹一家来訪

曇。

午前中、甥っ子の勉強を見る。ひとりだけ早く来ていたのだ。妹一家来て、昼食は皆んなで食べる。

恒例の皆んなで歩いて神社参拝。
夕方まで、下の甥っ子も含めてお勉強タイム。頑張ったのでわたしは疲労困憊。子供たちは元気だ。

夜、雨。
皆んなで夕食。子供たちも含めて、よくしゃべってよく笑った。家族ってほんとにいいなあと思った。

こともなし

曇。

午前中ごろごろ。昼からもごろごろ。

うっかりツイッターを見てしまってひどい目に遭う。他人の反吐を飲み込まされるようなものだ。義務感がなければ見ないが、それだってじつにバカバカしい義務感である。アホだな、俺は。

夜。
NML で音楽を聴く。■武満徹の「雨の樹 素描」、「閉じた眼」、「子供のためのピアノ小品」、「フォー・アウェイ」、「ピアノ・ディスタンス」、「遮られない休息」、「リタニ」、「ロマンス」、「De Brauwer: Something, Something: 'n' Rain 'n' Such」で、ピアノはルーカス・ユイスマン(NMLCD)。■ブリテンの「戦争レクイエム」 op.66 で、ソプラノはクリスティーネ・ゲルケ、テノールはアンソニー・ディーン・グリフィー、バリトンはマティアス・ゲルネ、SKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団、栗友会合唱団、サイトウ・キネン・オーケストラ、指揮は小澤征爾NML)。

池内紀『散歩本を散歩する』 / アントナン・アルトー『演劇とその分身』

晴。

NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第六番 BWV1051 で、指揮はモーゲンス・ヴェルディケ、デンマーク室内管弦楽団NMLMP3 DL)。■バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻 ~ BWV846-849 で、ピアノはアレクサンドラ・パパステファノウ(NML)。

Well-Tempere.. -Digislee-

Well-Tempere.. -Digislee-

  • アーティスト:J.S. Bach
  • 出版社/メーカー: First Hand
  • 発売日: 2018/08/02
  • メディア: CD
ベートーヴェン弦楽四重奏曲第十三番 op.130 +大フーガ op.133 で、演奏はミロ・クァルテット(NMLCD)。気合の入った演奏だった。大フーガは最後でもいいのではないかな。


曇。
日没前、歩いて初詣(というほどでもないが)へ行ってきた。
20200102164811
 
図書館から借りてきた、池内紀『散歩本を散歩する』読了。東京以外では考えられない本だろう。

散歩本を散歩する (散歩の達人POCKET)

散歩本を散歩する (散歩の達人POCKET)

 
アントナン・アルトー『演劇とその分身』読了。鈴木創士訳。
演劇とその分身 (河出文庫)

演劇とその分身 (河出文庫)

岸政彦『断片的なものの社会学』

元日。曇。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

NML で音楽を聴く。■スカルラッティソナタ K.31, K.32, K.33, K.34, K.35, K.36, K.37, K.38, K.39, K.40 で、チェンバロスコット・ロスNML)。

ベートーヴェン交響曲第三番 op.55 「英雄」で、指揮はクラウディオ・アバドベルリン・フィルハーモニー管弦楽団NMLCD)。ずっと聴き返したいと思っていた演奏。前回は去年の5月に聴いているのか(参照)。自分のやりたいことにすごく参考になる。というか、アバドは圧倒的に前を行っている(当り前か)。また一年くらいしたら聴き返したいな。


AOJ をやっていたのだけど、むずかしすぎてつまらず。

アニエス・ポワリエの『パリ左岸』、第五章に至って挫折。パリ解放のところまでは読んだ。良質の本であるが、わたしに本書をおもしろがる教養がない。サルトルボーヴォワールカミュも、ピカソコクトーも、ポール・エリュアールアンリ・カルティエ=ブレッソンも、ヘミングウェイアーウィン・ショーもあまり興味は抱かれない。ジャン・ポーランガリマール、ジャック・ジョジャールのエピソードはおもしろかった。文体がわたしには少し甘すぎる。まあ、わたしの教養のなさがいちばんであろう。

パリ左岸:1940-50年

パリ左岸:1940-50年

ちなみに、ジャン・ポーランというとわたしは『O嬢の物語』を思い出すが、いまでは本作はポーランの執筆に係るのではなく、彼の恋人だったドミニク・オーリーの手に成ることがわかっているそうである。翻訳の形態もそれに相似しているのがおもしろく、矢川澄子が下訳をし、澁澤龍彦の名前で出版された。わたしの好きなポルノグラフィである。
O嬢の物語 (河出文庫)

O嬢の物語 (河出文庫)

図書館から借りてきた、岸政彦『断片的なものの社会学』読了。最初に白状しておくが、本書はいつものスピードでは読めず、かなり速読したことを記しておく。そうでなければ、本書は最初のページで挫折しただろう。その上で言えば、非常におもしろい本だった。一気に読了させられた。社会学というよりはむしろ文学である。初めて読む著者であるが、この異様なまでの繊細さは、文学と呼ぶ他ない。そしてまぎれもなく文学的な感銘を齎すのであり、オビに小説家の惹句が記されているのも宜なるかなである。社会学的に見れば「境界性」に拘る研究者であるようにも思えるが、そのような一般化では捉えきれないものを感じるのも文学だ。しかしわたしは冷酷な人間でもあり、著者のあまりの「繊細さ」(それは紛れもない才能である)に少々気味が悪かったことを告白しておく。本書が大変におもしろかったにもかかわらず。それはむしろ著者よりも、わたしの問題なのかも知れない。つまりそれは、差別意識に近いのではあるまいか? いや、そんな面倒なことは考えず、「この文学おもれーよね」とでも思っていればよいのであるか? ちなみに、著者はわたしとほぼ同い年である。

断片的なものの社会学

断片的なものの社会学

こともなし

晴。

NML で音楽を聴く。■モーツァルト交響曲第四十一番 K.551 で、指揮はオイゲン・ヨッフムロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団NMLCD)。■モーツァルト弦楽四重奏曲第十五番 K.421 で、演奏はヴァン・カイック四重奏団(NML)。

Quartets 387 & 421

Quartets 387 & 421

プロコフィエフ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 op.115 で、ヴァイオリンはラディスラフ・ヤーセク(NMLCD)。

シューマンのピアノ・ソナタ第一番 op.11 で、ピアノはヤミナ・ガール(NML)。なかなかよいシューマンだった。

Piano

Piano

  • アーティスト:Liszt / Gerl
  • 出版社/メーカー: Tyxart
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: CD
■フェルディナント・プフォール(1862-1949)の「渚の風景」 op.8 で、ピアノはヤミナ・ガール(NML)。
Pfohl: Strandbilder, Op. 8, Suite élégiaque, Op. 11 & Hagbart

Pfohl: Strandbilder, Op. 8, Suite élégiaque, Op. 11 & Hagbart

  • 発売日: 2019/10/11
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
昼から散歩。照ったり曇ったり。風が冷たかった。テキトー写真。
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排水口(?)。
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ふつうの風景。
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名鉄美濃町線の野一色駅跡。美濃町線は単線だったので、この駅ですれ違いだった。2005年廃線
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ふつうの風景。
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某古墳周囲を歩く。


www.nagee-transient.onlineたぶん岐阜に住んでおられる「撮り鉄」のひとのブログ。わーい。楽しい。

アニエス・ポワリエを読む。

今年は「日暮れて道遠し」をつくづくと実感する年だったという気がします。もう日本及び日本人(わたしも含む)の没落は当り前すぎて気にならなくなりましたが。読書は、中沢さんの『レンマ学』がわたしにとっての一冊でした。これはわたしには、一世紀に数冊という本でありましたが、そんなことをいうのはわたしくらいのものかも知れません。まあ、他人がどう思おうがどうでもよいことであります。今年一年、この未熟なブログを読んで下さった方々には感謝です。ありがとうございました。皆様にとって来年がよき年でありますように。それでは。


山下達郎の「SPACY」を聴く。

SPACY (スペイシー)

SPACY (スペイシー)