シンクロニシティ

晴。
昨晩はロナルド・H・コースを読んで寝た。印象的な夢を見た。高校の同窓会に出たのだが、彼ら彼女らの顔があの頃の若いままだったのだ。そりゃそうだ、わたしは学生のとき以来、同窓会というものに出たことはないから、老けた彼ら彼女らの顔を知らないのである。それは、何故か不思議に甘美な体験だった。わたしは目が覚めて、洗面台の鏡に写った自分の顔を見た。そんなにひどい顔というわけでもなかったが、――しかし、顔は年相応に老けた方がよいような気もした。若さを競う現代は、何なのだろうか。いずれにせよ、わたしは最近、どんな夢でも夢を見るのを楽しみにしている。

と書いたら、今日、高校の同窓会の会報が郵送されてきた。本来は同窓会に出席した者のみに配布されるものであるが、今年はコロナ禍で同窓会が中止になったので、本来手にしない筈のわたしも落掌したのである。で、いま何となく中身をパラパラ見てみたところ、今年はわたしの卒業年度が当番学年のひとつらしく、驚いたことに全卒業生の写真(長良川河畔で撮影されたものだった)が掲載されていて、わたしも含めたかつての同級生たちの顔をひさしぶりに見ることになった。正夢というほどでもあるまいが、呆れた話である。同級生たちの顔は、もうあまりよく覚えていなかったが。写真のわたしは紅顔の美少年で、ここから遠くまで来てしまったものだなあと思った。


ドラッグストアまで散歩。