こともなし

昧爽起床。曇。

昨晩はテレビで野球を見て、少し興奮して寝た。明け方に、バスに乗ったりの不思議な(昭和的雰囲気の)ロードムービー的夢を延々と見て、しかしそれはあまり覚えていない。昔の友人たちも出てくる、チンケな詐欺的(?)シーンとか。ただ、最後は何故か、共に牛のようなヤクザと刑事の一対一の果し合いになった。最初はナイフで、次いでスローモーな凄まじい殴り合いになって、最後は刑事がぶちのめされて地面に横たわるシーンで目が覚めた。これほど暴力的な夢を見たのはしばらくぶりだと思う。

NML で音楽を聴く。■バッハの平均律クラヴィーア曲集第二巻 ~ 第十番 BWV879 - 第十八番 BWV887 で、ピアノはセドリック・ペシャ(NMLCD)。■ショーソンのヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール op.21 (NML)。

■バッハのパルティータ第一番 BWV825 で、ピアノはジャンルカ・ルイージNML)。
J.S. Bach: Partitas Nos. 1-6, BWV 825-830

J.S. Bach: Partitas Nos. 1-6, BWV 825-830

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: MP3 ダウンロード
シューマンの「森の情景」 op.82 で、ピアノは梅村知世(NMLCD)。なかなかよかった。■ブラームスの二つのラプソディ op.79 で、ピアノはヴィルヘルム・バックハウスNML)。これは驚くべき録音だ。1932年録音ということだから、バックハウス48歳のときで、恐らくは全盛期ということになろう。わたしはこれほど古いバックハウスの録音は初めて聴くが、以前から聴けたものなのであろうか。バックハウスというと、吉田秀和さんの「晩年にテンポがむしろ速くなって、せわしない演奏になった」という評言をわたしなどは思い出すが、晩年どころではない、じつにせわしないといえばせわしない演奏である。しかし、何という深さであろうか。ブラームスってこんなに深かったっけ? というくらいのものである。例えば上のルイージのバッハなどは現代の知的な演奏であり、深さのかけらもなくて、これとはまったく共通点がない。現代とは何というめんどうくさい時代だろうと思わせられる。
Plays Brahms Vol.3

Plays Brahms Vol.3

  • アーティスト:Backhaus
  • 発売日: 1994/08/19
  • メディア: CD
 
老母が手芸屋へ連れていけというので乗せていったのだが、駐車場でぼーっと待っていると車がどんどん入ってくるのでちょっと驚いた。もちろん女性たちなのだが、ニーズがあるのね。へえという感じ。
肉屋。


若い人たちの底の浅さが何に起因するかというと、グローバル資本主義が根を切っていくせいだと段々わかってきた。「サブカル」が世界中に移植可能なのも、そのせいなのだ、たぶん。でも、若い人たちだって誰だって生命力の領域は深くしかあり得ないのであり、そこいらをどう処理するかが彼ら彼女らの大きな課題になっている。
高度資本主義は高度な知性へと人を連れていく。と同時に根を切る。

そういえばわたしの育ってきた時代の知的雰囲気では、「深さ」はいかがわしいものだった(例えば「表象」文化論)。現在ではさらにそうだろう。

雨。
■ヨゼフ・スーク(1874-1935)のピアノ五重奏曲 op.8 (NML)。

Suk: Piano Quintet in G Minor, Op. 8 & Životem a snem, Op. 30

Suk: Piano Quintet in G Minor, Op. 8 & Životem a snem, Op. 30

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: MP3 ダウンロード
■ヨゼフ・スークの「命と夢」 op.30 で、ピアノはキヴェリ・デルケン(NML)。

魔法少女まどか☆マギカ」第四話を見る。
20200703175239
 
ゆたさんにこちらに来てもらって会う予定だったのだが、コロナの状況で勝手ながら延期してもらう。忸怩たる思い。ゆたさんには老母の体調を気遣って頂いた。すみません。