瀧口範子『にほんの建築家 伊東豊雄・観察記』

昧爽起床。

NML で音楽を聴く。■バッハのパルティータ第四番 BWV828 で、チェンバロは辰巳美納子(NMLCD)。よい。■バッハの半音階的幻想曲とフーガ BWV903 で、チェンバロは辰巳美納子(NML)。すばらしい。

J. S. バッハ:半音階的幻想曲とフーガ/イタリア協奏曲

J. S. バッハ:半音階的幻想曲とフーガ/イタリア協奏曲

プーランクの「プレスト」、「メランコリー」、「フランセーズ」で、ピアノはアレクサンドル・タローNML)。
Poulenc: Pieces Pour Pnos

Poulenc: Pieces Pour Pnos

 

20191205154325
いい天気だったので、昼から愛知県扶桑町イオンモールまで行ってくる。物好きですなあ。まあ、いつもとちがうミスドへ行こうというだけなのですが。BGM はペライアとグールドのバッハ。運転するのが心地よい。
 扶桑のイオンモールは、各務原のに比べると小さくて(それでもデカいが)、何より人がずっと少ない。いつもの感覚だと、何だかさみしい感じ。ミスドもガラガラ。フードコートではなくて店舗なのはいいけれど、ガランとしている。そのうち潰れるんじゃないのという気になる。読書は武満浅香さんへのインタヴュー本の続き。やっぱりおもしろい。

瀧口範子『にほんの建築家 伊東豊雄・観察記』読了。わたしはいわゆる「個性的な建築」というものがあまり好きではないらしい。それは恐らく、保守的な感性をもつわたしの個性によるものであろう。一方で、個性的で優れた建築が必要とされていることも、わからないではない。伊東豊雄さんは中沢さんと対談集を出されている方で、わたしはそれは読んだが、その内容はほとんど覚えていない。ちょっくら読み直してみるか。本書はかなり反発しながら読んだが、それはまあどうでもよいであろう。わたしの住む地方には伊東豊雄建築設計事務所による建築が二つあって、一つは各務原市営の斎場である「瞑想の森」、一つは岐阜市の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」である。「瞑想の森」は一度外から見たことがあるが、中に入ったことはない。わたしが死んだら、ここで焼かれるのかも知れない。「メディアコスモス」も一度だけ訪れたことがある。オシャレな図書館だったが、何だかうんざりした覚えがある。でも、高校生たちが占領していたから、(若い)柔軟な人間にはそのよさがわかるのかも知れない。いや、何度も利用してみれば、そのよさがわかるのかも知れない。知れない。

にほんの建築家―伊東豊雄・観察記 (ちくま文庫)

にほんの建築家―伊東豊雄・観察記 (ちくま文庫)

わたしは建築のことはほとんど知らないが、印象的だったのは SANAA (ユニットのひとり妹島和世は、本書に出てくるように伊東豊雄の事務所の出身である)の設計した、「飯田市小笠原資料館」である。ここの管理人さんがこぼしておられたが、この建物は夏は耐え難く暑く、冬は耐え難く寒いということであった。エアコンでどうにかできるレヴェルではないらしい。著名な SANAA の設計なので、建築を学ぶ学生がよく来るということであった。我々は別に建築を見に行ったわけではない。