こともなし

晴。
庶民的というか野蛮で土俗的な夢を見る。わたしにもプリミティブなところは残っているのだなと思う。庶民的なわたしは意外とハードボイルドだ。じゃあ、庶民的でないわたしは? 知らねーよ、そんなこと。

寝る。

午後、ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。今日は家族の分のドーナツも買った。『敗北を抱きしめて』の続き。第四部まで読了。なかなか読み進みませんね。でもおもしろい。戦後の CCD (民間検閲部)による検閲はひどいものだったのだな。気まぐれで神経質で原則もなければ、検閲の存在すら抹消しようとした。そして、自己検閲に誘導する悪質さ。とても民主主義によるものとはいえず、本書では「検閲民主主義」という皮肉っぽい表現が使われている。まさにアメリカの恥といわざるを得まい。江藤淳が問題にして『閉ざされた言語空間』を書いた筈である。


日没前、散歩。
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ぱおーん。
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今年は彼岸花があまり咲いていない。夏が暑すぎたからか知らん。
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NML で音楽を聴く。■ベートーヴェン交響曲第三番「英雄」 op.55 で、指揮はエサ=ペッカ・サロネンシンフォニアグランジュ・オ・ラック(NML)。さすがはサロネン

Beethoven: Symphony No. 3 "Eroica" - Strauss: Metamorphosen

Beethoven: Symphony No. 3 "Eroica" - Strauss: Metamorphosen

  • 発売日: 2019/09/06
  • メディア: MP3 ダウンロード
■デュティユーの「夜はかくの如し」で、演奏はオルティス四重奏団(NML)。
Dutilleux / Rappaz / Ligeti: String Quartets

Dutilleux / Rappaz / Ligeti: String Quartets

  • アーティスト:Ortys Quartett
  • 出版社/メーカー: MGB
  • 発売日: 2016/11/18
  • メディア: CD
ブラームスのピアノ四重奏曲第二番 op.26 で、演奏はエリゼーン四重奏団(NMLCD)。すばらしい演奏。この曲はリヒテルのピアノ+ボロディン四重奏団の録音で何度も聴いてきたが、それとはちがった名演だ。こういう演奏だと、傑作揃いのブラームス室内楽の中でもこの曲がトップクラスの出来だということがよくわかる。感動しました。


「この子を冷笑するクズな大人たち」というツイートがあったけれど、僕はまあ冷笑するつもりはないけれど、あーあって感じ。もうすぐ家族で旅行に行く予定だけれど、(地球温暖化を促進する)飛行機とか使って旅行なんてする奴はクズという文章をネットで読んで、ほんとあーあって感じ。わたしは意識低い系らしいのだよね。

自分がまちがっていることはわかっているけれど、僕はこの子は好きになれないな、何となく、感情的に。しかしまあ、世界を変えるとかそんなものか。正義の味方は自分みたいなクズとは人間の出来がちがうわな。最後に正義は勝つ。

地球温暖化が問題なのはまちがいない。では、具体的に我々に何が出来るのだろう。飛行機を使わない? 自動車を使わない? エアコンはいいの? パソコン、スマホはいいの? そもそもクズの存在が地球温暖化に悪いから、抹殺すべきとかならないよね?

ガタリの『三つのエコロジー』には何が書いてあったっけ。読み直してみるか。


それにしても、つくづくネットってかなわんな。ネット見るのも気が滅入るし、ブログを書くのも気が滅入る。じゃあ書かなきゃいいじゃんって、そうだなあ…煩悩だよなあ…

彼女の演説を何回か聴いてみて、「お金の話ばかり! 永遠の経済成長とか、おとぎ話ばかりして!」という糾弾は、やはりまちがっているように思える。まじめに地球温暖化の問題を考えるからこそ、「お金」の問題で苦労しているのだ。「持続可能な経済成長」というのも、どうしても必要なのである。そうしないと、そういう過程で実際に貧乏人が死ぬのだ。彼女のような裕福な階層の人間は、経済成長がなくとも死なないが。確かに資本主義が詰んでいるといえばそうだが、我々は他に選択の余地が(いまのところ)ない。

それから、彼女の言っているとおり、「彼女を利用している人間は恥を知れ」というのは正しい。なぜそういいつつ彼女が甘んじて利用されているのかは、わたしにはよくわからないが。

結局、彼女のいいたいのは「市場主義経済はダメ」ということになるのだろうか。そうなると、自分は彼女を支持できなくなる。それとも、彼女の中にはうまい逆転満塁ホームランがあるのだろうか。これこそ、クズな大人の屁理屈?

しかし、若い人たちが「大人はまったくダメ」というからには、何か大人たちを驚かす秘策があるのだろう。凡庸な大人たちは、子供たちが秘策を発揮してくれるまで、大人たちで地道に考えていくしかない。優秀な子供たちを持って、世界の未来は明るい筈だ。かかる明るい未来が到来すれば、結果的に我々が若い人たちから罵倒されるのは当然であろう。