曇。
モーツァルトのピアノ・ソナタ第九番 K.311 で、ピアノはイラクリー・アヴァリアーニ。
ヒンデミットの「チェロとピアノのための三曲」op.8。
ラヴェルの「ソナチネ」「高雅で感傷的なワルツ」で、ピアノはヴラド・ペルルミュテール。すばらしいラヴェル。
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夕方、ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ポン・デ・黒糖+ブレンドコーヒー。イオンの中はカフェでもいろいろたくさんあるのだが、古くさいおじさんはついミスドを使ってしまう。何でも今日は au のスマホをもっている人はクーポンが使えるらしく、めずらしく長蛇の列だった。スマホなどもっていないのでおじさんはどうせならドトールやスタバにすればいいだろうに。まあいい、津村記久子を読む。川端賞受賞作他、つまらんなと思いながら読んでいたら、著者らしいイヤな感じの短篇があって楽しんだ。しかしイオンはどこもピカピカでおしゃれで、夢のようなひとつの街なんだなと思う。田舎者の夢の世界。
カルコスに寄る。Go 言語の本を買おうと思っていたが、見当を付けておいた本がなかった。仕方がない、アマゾンで買うか。それから、ちくま学芸文庫新刊の数学本がなかった。ここは(僕が80%くらいの確率で買うせいでしょう)ちくま学芸文庫の新刊は一冊ずつは必ず入るのだが、数学本だから入れなかったのか、それとも誰かが既に買ったのか。雑誌コーナーで「群像」の中沢さんの連載を読む。こういうのが書けるのはいま世界で中沢さんしかいないのではないか。単行本に纏まるのが楽しみ。十年に一冊しか出ないというくらいの本になると思う。
雪がちらつき出した。
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図書館から借りてきた、津村記久子『浮遊霊ブラジル』読了。短篇集。あはは、なかなかおもしろかったぞ。地獄に落ちたり浮遊霊になったりする話を、淡々と日常的リアリズムで描いているミスマッチがいい。で、ネジが一本抜けているというか。だから、ユーモアみたいなものがかもしだされたりしてくるのだよね。単純な日常の話はつまらないが、ヘンな短篇はかなり独自的。それに、この人の文章にはどこかイヤなところがあって、そのそこはかとないイヤさがいい。ホント、おもしろいね。
- 作者: 津村記久子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/10/24
- メディア: 単行本
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