こともなし

雨。
 
昼。
フランスでは極右が(とりあえずの)第一党になり、イギリスでは労働党が支持を集め、アメリカではバイデンの退潮と、(偶然ながら)欧米各国で政権政党が交代する可能性がある。といっても、フランスでは右派、イギリスでは左派の躍進で、同じではないが(アメリカは何だろうね)。
 まあ、変化が必要なら変化するというのは、健全といえば健全だ。極東のどこかの国では、国力が長期にわたって衰えながら、政権与党がかわらないという、不思議なことになっている。また、その国ではいま首都において首長選挙戦の真っ最中であるが、わたしはそれが、はたして政治行為であるのか、悪ふざけではないのか、これまた不思議な感じがしながら見ている。たぶん、その国のまともな人なら、あるいは恥ずかしくて見ていられないようにも、推測するのだが。しかし、この国の国民は、本質的に、政治に不満がない、あるいは興味がないらしい。ふしぎな国である。
 ある非常に知的なブログを見ていたら、ガザの惨状のテレビ映像なんかは、現実からしたらまったく大したことのない、ほんのさわりにすぎないという、まっとうな認識から、政治的な冷笑的ニヒリズムを展開していて、これほどの知性をもちながら、日本人なんだなあという感想を抱かざるを得なかった。わたしにも身に覚えがあるが、冷笑的ニヒリズムは、ある意味で日本人のよさの裏返しであり、ネットなどで知的な大衆諸君もよく見せつけている、かなり普遍的なものである。ブクマ(はてなブックマーク)のコメントとか、見てみるといい。
 まあ、それはどうでもいいんだが、例えば今日アルジャジーラの報道で、ガザの戦闘でイスラエル軍が、裸で全身血を流したパレスチナ人にカメラを取り付けて前を歩かせ、まさに「人間の盾」として利用している動画を見た。これは現実そのものからしたら情報量が大幅に縮減された「動画」にすぎず、いわばニセモノのようなものともいえようが、(希釈された)それですら、わたしはふつうに受け入れられない。かかる組織的なイスラエル軍の行為はもちろん国際法違反そのものだが、それ以前に、例えばこれに冷笑的態度を取れるというのが、そもそもまともでない感じがする。わたしはバカなので、理屈じゃないのである。バカでごめん。
 

 
MyBooks.jp でブログ記事(2024.4.1~2024.6.30)を書籍化し、注文確定する。PDFファイルで中身を確認したのだが、まとめて目を通してみると、自分で読んでも結構めんどうくさいことが書いてあったり笑。こりゃ、誰も見ないわけだわ。そんなこんなしていて、あっという間に夕方になってしまう。
 
夜。
U-NEXT で『ポールプリンセス!!』(2023)。少女たちのキャラクター紹介とそれぞれのポールダンス部分だけ観て、ドラマの部分は観ていない。フル3DCG で、ポールダンスの描写が重力を感じにくく、どこかふわふわした印象を受ける。CG の効果はきれいだが、ダンスはあまりセクシーでもない。
 で、音楽が(わたしには)とにかくつまらない。あくまでもわたしには、だが、YouTubeアイマスなどの動画を観ていても強く感じるが、「アイドルっぽい音楽が行き詰まっていて、何を聴いても既聴感(?)というか、無個性感というか、どこかで聴いたような曲という印象を超えられない」というやつである。ほんと、何様でごめんなさいなのだが。
 なお、これは Webアニメ版で、劇場版ではありません。YouTube の公式動画でも見られます。
 
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』(2015)第6話(第0話始まり)まで観る。遠坂凛ルート。ここまではセイバールートと概ねちがいはないようだが。ただ、絵は格段にきれいになっている。また、セイバーが優しい。