「化物語」(2009)を観る

祝日(勤労感謝の日)。薄曇り。
 
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンのピアノ協奏曲第五番 op.73 で、ピアノはルドルフ・ゼルキン、指揮は小澤征爾ボストン交響楽団NML)。クッソ泣いたんですけど。この華やかな曲、僕は大好き。若き小澤征爾の巨きさとフレッシュさがしっかりしたベースを作っていて、その上で老ゼルキンがのびのびとやっている、って感じ。出だしはゼルキンがちょっともたもたしていて、小澤征爾が頑張っているんだけど、第二楽章からゼルキンも本領を発揮してくる。これを聴いていると、ゼルキンはその精神の巨大さに、もうテクニックがついていけてないところもあるのだけれど、瞬間的には小澤征爾を超えるようなパワーも見せるし、やっぱり巨匠中の巨匠。すばらしい演奏だった。ちょっと万人には勧められないかも知れないけれど、名演といっていいのだと思う。ゼルキンの意図がこちらで脳内補完されてくるようになると、最高に聴こえるよ。小澤征爾は全体として巨きく安定していて、ベートーヴェンの魅力を存分に引き出している。1981年の録音。

ベートーヴェン:P協奏曲全集

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スーパー。客少なし。ミンチって昔は安いって感覚だったけれど、いまは全然安くないな。肉屋の豚ロースの方が安い。
 
昼。
ベートーヴェン交響曲第二番 op.36、第六番 op.68 で、指揮はリッカルド・ムーティフィラデルフィア管弦楽団NMLCD)。
 
寒さ対策でシンビジウムの鉢をまとめて軒下に移動させたのだが、鉢の底に三匹もかたつむり(ちゃんと中身が入っている)がくっついていて、落としてしまった。底で冬眠しようとしていたのかなあ、ゴメンね。
 
Daisy Holiday! 細野晴臣 吉田美奈子さん 2021 10 10 デビューアルバム「扉の冬」リマスタリング - YouTube
 
 
夜。
化物語』(2009)第15話(最終話)まで観る。なるほど、伝説的作品だけあるな。原作・西尾維新の凝ったストーリーや会話だけでなく、映像表現も挑戦的、こんなとんがったアニメは、わたしはこれまで他に観たことがない。作画のきれいさだけなら、いまもっとすごい作品はいくらでもあるが、こんな実験的な試みは(わたしの知る限り)他にないといってもいいだろう。アート系の学生なんかは、昔の作品だけど観るといいと思う。まさに神アニメ。
 話は最後、意外なことに切なく終わらせた。本作は、「怪異」という独特の世界を構築しているけれど、それなりにラブストーリーでもあるもんな。メインヒロインがクーデレというか、クールに暴力的でちょっとおっかないが笑。監督は新房昭之、製作はシャフト。