こともなし

晴。
 
クリーニング屋
スーパー。五倍ポイントの日で混雑していた。
 
昼。
ごろごろぼーっとする。
中沢さんを読んでがんばる。
 
YouTube坂本龍一さんの commmons schola の、ベートーヴェン回を観る。これはとてもおもしろかった。し、中身が詰まっていたね。教授はベートーヴェンというと、「労働の音楽」って感じがするそうだ。モーツァルトなどはどこを取っても流麗なわけだが、ベートーヴェンはというと、日干しレンガを一個ずつ積み上げて、教会とかを建設してしまう感じ、だと。大バッハも似たような感じだといっていたな。ま、流麗なメロディも書けるんだけれど、やっぱり時代(市民革命の時代)と関係があるのだろうと。
 分析的な講義もあって、それもおもしろかったわけだが、わたしみたいに漫然と聴いているのと、分析的に聴くというのはだいぶ音楽の聴き方としてちがうよね。もっとも、わたしのような(大部分の人がそうであろうところの)素人的な非分析的な聴き方も、まちがいというわけではないと思う。例えば、わたしなんかはベートーヴェンの音楽に、どこか自然への愛着(田舎者のベートーヴェンは自然を愛し、自然の中を散歩するのが大好きな人だった。これはこの講義でも指摘されている)を強く感じ、それゆえにその音楽を愛するところがあるが、そういうのは分析的な聴き方ではわからない。(もっとも、わたしの勝手な聴き方なんだけれどね。)
 
 
夜。
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第二十一番 op.53 で、ピアノはスティーヴン・コヴァセヴィチ(NMLCD)。男くささのぷんぷんする、マッチョな「ワルトシュタイン」ソナタ。こういう全力を出し切った、汗くさい演奏は、たぶん坂本さんなら好かないだろう。わたしはこういうのが好きだ。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第十五番 op.28 で、ピアノはスティーヴン・コヴァセヴィチ(NMLCD)。よい。続いて後期ソナタも聴こうかと思ったのだが、あまりコヴァセヴィチに合っていないみたい。
 
ブラームスのピアノ協奏曲第一番 op.15 で、ピアノはスティーヴン・コヴァセヴィチ、指揮はコリン・デイヴィスロンドン交響楽団NML)。白熱の名演。まずはサヴァリッシュとの録音を少し聴いてみたのだが、悪くはないけれど、どうも気が乗らなかったのでパス。しかしこちらのコリン・デイヴィスとの録音は、まさにコヴァセヴィチに期待していたとおりの演奏で、大満足だった。ピアノも指揮も熱い! 1979年の録音。

Brahms: Piano Concerto No 1/Ha

Brahms: Piano Concerto No 1/Ha

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