ゆたさん来訪(第二日)

終日、雨。
 
朝起きて七時過ぎにゆたさんと「ひぐち」にてモーニングセット。コーヒーをおかわりしたりして、十一時くらいまで話し込む。そのあと、カルコス。わたしは手帳と吉田秀和さんの文庫本を購入。
 コメダ珈琲店各務原那加住吉店にて昼食。ゆたさんはシロノワールを喜んで食べていた。そのあと、車で岐阜県美術館へ移動し、所蔵品展を見る。わたしは新収蔵品の紹介がおもしろかった。アウトサイダー・アートみたいな、塔本シスコって何者?と思う。検索してみると、アウトサイダー・アートかどうかは知らないが、「48歳の時に軽い脳溢血で倒れた後、手足のリハビリをかねて独学で絵を描く」(Wikipedia)ようになったそうで、わたしの予感は裏切られなかったようだ。「野性的」な画家。
 いったん帰宅あと、夕方五時半に近くの「3pigs」にて夕食。コースメニューで、わたしはハンバーグセット、ゆたさんは頑張って牛ステーキを注文し、大いに喜んでもらえたようだ。
 夜は一時間ほど楽しくアニメ談義。八時過ぎにゆたさん就寝。
 
 
調べてみたら、塔本シスコの展覧会が、昨年岐阜県美術館で開催されていたと知ってびっくり。わたしはいったいどこを見ていたんだ…。気づいていたら絶対に行ったのに、痛恨である。
 
アウトサイダー・アートについてネットをうろついていたら、山形浩生さんが椹木野衣の『アウトサイダー・アート入門』をボロカスに叩いている記事を見つけた。論調としては山形さんのいうとおりだと思うんだけれど、以下ちょっとだけ書くことは、山形も椹木もあまり関係がない。山形は椹木の底にある権威主義をクソミソにバカにしているのだが、それを読んで、わたしは自分ってかなり権威主義者だなあとあらためて思った。だって、わたしは山形浩生を「権威をバカにし、あいつらはバカだって笑いものにするところの権威」だと思っているし。わたしは美術を見るのでも有名なものはやはり(自分の可能な狭い範囲で観られるだけは、つまり管見では)観てきたし、それに対して塔本シスコみたいな人の絵は、権威にない自由さがあって、やっぱり驚く。こういうのは、山形浩生にとっては限りなくダサいことなんだよね。でも、わたしなんかには(ダサくても)仕方のないことだ。まあ、わたしが素朴でアホすぎるんだけどね。
 ちなみに、最近の山形浩生は権威すぎて、わたしにはあんまりおもしろくない。山形には敢てバカを演じるというよさがあったのだが、最近は明らかにそうじゃないよね。ゆえに、ただのバカであるわたしには、山形はだんだん老害になりつつある印象。まあ印象にすぎないのではあるが。
 
 
ストライク・ザ・ブラッドII OVA』(2016)第1話を観る。