メルヴィル『書記バートルビー/漂流船』

晴。
音楽を聴く。■ベートーヴェンピアノ三重奏曲第一番op.1-1(バレンボイム、ズーカーマン、デュ・プレ)。若き俊才たちによる室内楽。若い頃のバレンボイムは本当に素晴らしいな。生き生きしている。

Beethoven: Piano Trios Violin Sonatas Cello Sonatas

Beethoven: Piano Trios Violin Sonatas Cello Sonatas

フォーレピアノ五重奏曲第二番op.115(ドームス、参照)。これは第一級の演奏。また聴きたくなると思う。

メルヴィル『書記バートルビー/漂流船』読了。牧野有通訳。「書記バートルビー」は一時期「現代思想」界隈で嫌になるほど言及された作で、それはどうでもいいが、頗るおもしろかった。その不条理さがシュールである、などと云えば陳腐であるが、とにかく読んでみて頂きたい。エンタメに負けません。「漂流船」は何やら話の筋が掴みにくく、退屈さに閉口したが、最後まで読んでしまえば納得。どちらも歯応えのある小説なので、小説とガチンコ勝負(?)したい方は是非どうぞ。それにしても、古典新訳文庫の充実は何だろう。岩波文庫を補完し、またそれに劣らないくらいのラインナップになってきた。これからどうなっていくか、楽しみである。長続きするといいな。
id:SHADE さんに教えてもらった DJ KRUSH (参照) を You Tube で聴く (参照) 。まあ射程はふつうなのだけれど、カッコいい曲が幾つかある。打率 2〜3 割くらいか。もう少し他の曲も聴いてみたい。それから、一部の曲を聴いていると、子供の頃に観た刑事物のテレビドラマの類を思い出して仕方がなかった。謎。