曇。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ四重奏曲変ホ長調K.493(メニューイン・フェスティバル・ピアノ四重奏団、参照)。演奏はいまひとつ。■マーラー:交響曲第一番(アバド、参照)。何という演奏! アバドのオーソドックスにして熟れた音楽作りも素晴らしいし、何と言ってもベルリン・フィルの鳴りっぷりが凄まじい。この音響の迫力に圧倒される。そして、その響きの甘やかさ。これこそ超一流オーケストラの力だ。考えてみれば、アバドは超一流のオケとばかり仕事ができているなあ。それもさもありなん。■メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(諏訪内晶子、アシュケナージ)。日本人の音楽家を正確に批評するのはむずかしい。自分に近すぎるのだ。この演奏は、少なくとも終楽章はチャーミングだった。
- アーティスト: 諏訪内晶子,メンデルスゾーン,チャイコフスキー,アシュケナージ(ヴラディーミル),チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2001/02/25
- メディア: CD
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県営プール。
柴崎友香『きょうのできごと』読了。だいぶ前に「ブ」で買ったもので、何となく読んでみた。ちょっとした飲み会に集まった学生たちの、恋愛も含む微妙な心の動きを、淡々と描いた小説とでも云おうか。色々な登場人物たちが語りになる、連作短編集の形を取っている。舞台になっている京都の出町柳駅付近が、偶々自分のよく知っている場所であることもあって、楽しく読めた。でも、感性は今風で、自分のもっていないものであり、相当の修行になったことは記しておこう。今の若い人なら、自然に入っていける小説だと思う。著者の小説は、また他に読んでみてもいいな。
- 作者: 柴崎友香
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/03/05
- メディア: 文庫
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