(複素関数の)三角不等式

思うところあってちょっと「パラノ」をやろうと思い、ophthalmosさんの数学分室に刺激もうけて、やさしい入門書で複素関数のリハビリをする。で、初歩の初歩、複素関数の三角不等式なのだが、こんなところから忘れているのだなあ。
   
のとき、
   
を証明せよ、というのである。これは
   
と同じこと(ここで とすれば、最初の式)なので、これを証明する。二乗して差を取る。
   
上式の最後は、実数の場合とちょっと違う。絶対値及び複素共役の定義を使って計算すれば、
    
これもさらに二乗して差を取って、
   
 より証明終。