ここでは空間座標は x のみの一次元で考える(三次元などに拡張しても同様)。振動数ν、波長λで x 軸の正の方向へ伝播する波は、
と書ける。
ここで、ψに天下り式に、次の演算子を作用させてやる。すると、
となる(参照)ので、対応
を付けてやることができる。
さて、古典的な場合、
であるから、上の対応より、
を得る。これが(一次元の場合の)シュレーディンガー方程式である。 は「波動関数」と呼ばれる。なお、ここでは古典力学とはちがい、x は t の関数でないことに注意。
※注意
複素共役を * で表すと、 について上の p,E の対応は、それぞれ符号が反対になる。しかし、シュレーディンガー方程式の右辺は、p は二乗されるため、結局符号はもとのままで変らない。よって左辺だけが符号が逆になるので、
となる。