アンドレ・ジイド『法王庁の抜け穴』/ル=グウィン『ギフト』

晴。
3pigs」にて昼食。
アンドレ・ジイド『法王庁の抜け穴』読了。石川淳の翻訳は意外に生硬だ。

法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)

法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)

ル=グウィン『ギフト』読了。小説の運動法則からはこういう結末になることは分るのだが、それが示唆するものからするとちょっと納得がいかない。この帰結では、主人公に近い人たちが死んでいった訳がわからないように思う。主人公の「ギフト」の扱いも、これでは「ギフト」を封印した甲斐がないのではないか。といっても、これは非難ではありません。ル=グウィンという作家は読むに値することがわかりました。
ギフト 西のはての年代記? (河出文庫)

ギフト 西のはての年代記? (河出文庫)


モーツァルト交響曲第三十八番K.504「プラハ」を聴く。ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ。この頃のモーツァルト交響曲はまことに充実している。この曲も例外ではなく、充実感だけでも聴かせるし、とりわけ第一楽章に優雅で魔術的な瞬間が多い。前奏からアレグロに入るところなど、聴いていていつもその時を待ってしまう。
モーツァルト: 交響曲第38番ニ長調「プラハ」/交響曲第39番

モーツァルト: 交響曲第38番ニ長調「プラハ」/交響曲第39番


ツイッターより。猫好きでなくとも(たぶん)笑えます。