柳田国男『毎日の言葉』/長嶋有『泣かない女はいない』

団栗

いい天気。散歩がてら、昼ごはんを食べに行く。小さな川沿いに、田舎道を歩く。田んぼは稲が刈り取られた跡で、冬の景色だ。へっつきむしの実がある。琴塚の中華料理「龍園」にて昼食。久しぶりに入ったが、結構混んでいる。炒飯480円+焼き餃子280円。どちらもまあまあ美味しい。帰りは琴塚古墳のぐるりを通る。団栗がいっぱい落ちていた。そうそう、公園のベンチに樹を置いて、鋸で切っているひとがいた。何をやっていたんだろうな。

柳田国男『毎日の言葉』読了。日常よく使われる言葉の来歴を考察した本。採り上げられた語を順に列挙してみると、「お礼をする」「有難う」「すみません」「もったいない」「いただきます」「タベルとクウ」「オイシイとウマイ」等々。

毎日の言葉 (新潮文庫)

毎日の言葉 (新潮文庫)

長嶋有『泣かない女はいない』読了。面白かったかと問われれば、面白かったと答えよう。表題作はピュア、「センスなし」は身も蓋もない。後者は自分の世代の話だな。確かに我々の世代は、センスなし。ダサい。表題作でこれだけ淡々とした恋愛小説を書いて感動させるのに、「センスなし」とのギャップがすごい。共通点は、この静かで描写的な散文だな。これがセンスある。陳腐な言い草だけど、現代の無意識の日常性を、描写によって定着させている。
泣かない女はいない (河出文庫)

泣かない女はいない (河出文庫)


勝手に翻訳。