グィッチャルディーニ『リコルディ』

日曜日。曇。ぱらぱらと降る。
妹一家、半日来る。
F・グィッチャルディーニ『リコルディ』読了。著者は十六世紀、フィレンツェの人。乱世の権謀術数の中で書き溜めた、子孫への覚書きが本書である。非常に覚めた目で人間を見ており、同時代人であるマキアベッリの『君主論』とよく比較されるのも当然だろう。一読、とても面白かった。もっと読まれてよい本だと思う。

フィレンツェ名門貴族の処世術―リコルディ (講談社学術文庫)

フィレンツェ名門貴族の処世術―リコルディ (講談社学術文庫)