島田雅彦『ヒコクミン入門』/ギンズブルグ『歴史を逆なでに読む』/池澤夏樹『南の島のティオ』

曇。溽い。
BOOK OFF岐阜オーキッドパーク店。久しぶりに20冊買う。新潮文庫のクローニンは珍しいように思う。

島田雅彦『ヒコクミン入門』読了。まことに不透明な散文だ。もちろん、不透明は美徳である。絶えざる移動がもたらした成果に違いない。その滅茶苦茶な接続が、外部らしきものを獲得しているようにみえるのは、奇跡的である。島田はかなり読んだつもりだったが、ようやく彼の背中が遥か遠くに見えてきたような気もする。凄い人です。

ヒコクミン入門 (集英社文庫)

ヒコクミン入門 (集英社文庫)

カルロ・ギンズブルグ『歴史を逆なでに読む』読了。とても幅の広い歴史家だということがわかる。ピカソ論まであるのですよ。
歴史を逆なでに読む

歴史を逆なでに読む

池澤夏樹『南の島のティオ』読了。架空の南洋の島を舞台にした連作童話。イノセントな感じが出ていて、結構よかった。
南の島のティオ (文春文庫)

南の島のティオ (文春文庫)