『悪魔の手紙』/木村敏

晴。
C.S.ルイス『悪魔の手紙』読了。引退した老練な悪魔が、駆け出しの悪魔に人間を堕落させるためのアドバイスの手紙を送る、という体裁になっているが、「悪」の側からの倫理というのは、読んでいてかなり不思議な感じがした。それにしても、これはキリスト教の風土でしかあり得ない発想だと思う。日本でなら、ここまで「善」と「悪」がはっきりと対立しないだろう。

悪魔の手紙 (平凡社ライブラリー)

悪魔の手紙 (平凡社ライブラリー)

木村敏『時間と自己』(isbn:4121006747)読了。分裂病のアンテ・フェストゥム(未来)、鬱病のポスト・フェストゥム(過去)、躁鬱病・癲癇のイントラ・フェストゥム(現在)。