晴。
ガスケ『セザンヌ』読了。第二部の対話篇、セザンヌの饒舌。イデアが見えそうなのに、そこに到達しない(実際、イデアに到達することなど、不可能に決っている)セザンヌの苦闘。革命家であったのに、自称「古典主義者」のセザンヌ。バルザックの『絶対の探求』。自負と自嘲。有名な「自然は円筒、球体、円錐をつかって処理すること」は、それほど本気で言われたとは思えない。
- 作者: ガスケ,Joachim Gasquet,與謝野文子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/04/16
- メディア: 文庫
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