岡谷公二『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』

雨。

NML で音楽を聴く。■バッハの平均律クラヴィーア曲集第二巻 ~ 第七番 BWV876 - 第十二番 BWV881 で、ピアノは園田高弘NMLCD)。■モーツァルト交響曲第三十六番 K.425 で、指揮はジョン・エリオット・ガーディナー、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(NMLCD)。いわゆる「リンツ」。

晴。台風一過で(?)蒸し暑い。
午前中、甥っ子の勉強を見る。

昼から、ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。もっちりフルーツスティック シナモン+ブレンドコーヒー410円。岡谷公二さんによる、フランスの郵便配達夫シュヴァルの宮殿についての本を読む。これは新装版で、かつて河出文庫でも出ていたようであるが覚えがないのは不思議である。シュヴァルの奇怪な宮殿については、つとに澁澤龍彦経由で知っていた。わたしは岡谷さんや澁澤ほどシュヴァルの宮殿に惹かれるわけではないが、わたしのごときふつうの感覚でも、おもしろいことは随分おもしろい。シュルレアリストたちが絶賛した、奇怪な想像力の産物である。写真を見ているだけで興味が惹かれるし、サクサクと読んでいける。エキゾチズムなる異教的想像力の所産であるが、これはやはり西洋人の「執着気質」ゆえに成し遂げられたものであろう。日本人では、なかなかここまで(三十三年間!)粘れない気がする。

帰りにカルコス。ひさしぶりにいろいろ買った。


図書館から借りてきた、岡谷公二『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』読了。

郵便配達夫シュヴァルの理想宮

郵便配達夫シュヴァルの理想宮

シューベルトの「四つの即興曲」 op.90 D899 で、ピアノは片山敬子(NML)。僕はこの演奏がよいものかまったくわからないが、シューベルトならこれくらいの射程は欲しいし、またこれくらいの射程が滅多にないことは確かである。少なくとも、きれいごとの演奏ではない。なお、「敬子」は「よしこ」と読む由。

片山敬子 バッハ:フランス風序曲他

片山敬子 バッハ:フランス風序曲他

■バッハの「フランス風序曲」 BWV831 で、ピアノは片山敬子(NML)。よいものを聴いたが、さてしんどかった。年配のピアニストということであるが、大きな射程だ。それから、バッハとシューベルトカップリングはめずらしいと思う。■フランクのピアノ五重奏曲で、ピアノはジョン・ビンガム、メディチ弦楽四重奏団NML)。大好きな曲で、フランクの中でいちばん好きかも知れない。フランクは何も新しいところがないといわれる作曲家で、ブラームスを尊敬していたが、ブラームスはフランクのことをこれっぽっちも認めていなかったそうである。武満徹は伝記によると、フランクが好きだったらしい。武満の若い頃だけだったかも知れないが。
String Octet / Piano Quintet

String Octet / Piano Quintet

シマノフスキの九つの前奏曲 op.1 で、ピアノはジュディット・ハウレギNMLMP3 DL)。スクリャービンっぽくって、ロマンティックで好きな曲集だ。切なくなってくるくらい。■スクリャービンの幻想曲ロ短調 op.28、ショパンノクターン第二十番(遺作)で、ピアノはジュディット・ハウレギNMLMP3 DL)。スクリャービンよいな。ピアノ・ソナタ第三番とかこのピアニストで聴いてみたいな。