曇。
これまで見たことがないような酷い悪夢を、それも二つも見る。ひとつは眼の癌(なんてあるのか知らないが)に罹る夢。もうひとつは、会社で部署の全員から悲惨なイジメを受ける夢。まあでも、癌に罹る人はたくさんいるし(というか日本人の半分はそうなる)、ひどいイジメを受けている人もたくさんいるだろうから、これまでいかにわたしが安穏と過ごしてきたか、ということだろうが。
しかし、実際に夢を見ているときはしんどかった、イジメも、ここまでひどいそれを受けたことは(実体験では)ない、ほんと、それで死にたくなる、というのもわかるくらいだった。自分が、クズブタ(豚さんごめんね)と見做されていわば人間以下の存在と貶められる。
悪夢を見た原因は明らかで、昨日きたならしい小説を読んだ(というよりは、無理に吸収した)からだ。読んでいるときは、さほどひどいとも思わなかったのだが、現代人の心の汚さはナイーブなわたしの想像の上をいっていたようだな。勉強になったし、こういうことはやるべきなんだろうが、しかし、ヘタするとこれでなにか病気になりそうだ。
NML で音楽を聴く。■モーツァルトの弦楽四重奏曲第十九番 K.465 で、演奏はバルヒェット四重奏団(NML)。バルヒェット四重奏団(1952-1962)は第二次世界大戦後のドイツの名カルテットとされるが、検索しても詳しいことは不明。録音をまとめた17枚組の CD が出ている。ドイツ語の Wikipedia に立項されているが、さほど詳しい情報はない。知る人ぞ知る、みたいなカルテットだろうか。
NML ではこの団体によるモーツァルトの弦楽四重奏曲全集が聴け、これもその中のひとつ。録音年代不詳ながら、モノラル録音ではある。こういうのが簡単に聴けるのが、サブスクリプション配信のよいところであろう。

■ジョルジェ・エネスクのピアノ四重奏曲第二番 op.30、第一番 op.16 で、演奏はシューベルト・アンサンブル(NML)。2011年の録音。ジョルジェ・エネスク(1881-1955)はルーマニア出身でまずは(クライスラーやティボーと並び称される)大ヴァイオリニストとして知られているが、恥ずかしながらわたしは聴いたことがない。作曲家としても、無名ということはないし、最近は録音もかなり見かけるような印象である(無知なわたしのそれだから当てにならないが)。わたし個人は少ししか聴いたことがないが、もっと彼の曲を聴いていいんじゃないかと思う。

昨日届いた「ペシャワール会報」 No.166 に目を通す。8.31 にアフガニスタン東部でマグニチュード6の大地震が起きたが、わたしはもう忘れてしまっていたな。毎日のようにいろいろなニュースが大量に流れてきて、あっという間に流れ去っていく。ま、わたしはペシャワール会を通じて、同地とほんの少し縁ができたというだけか。ちなみに地震の被害が大きかった地域は、PMS が活動しているそれと多く重なっているようであり、PMS は日本からの寄付で多くの援助をなしたことが報告してあった。いまのアフガニスタンは米軍が逃げ出したあと、(テロ組織と認定される)タリバンが支配しているので、国際社会の関心は低いようである。でも、あそこに暮らす人々は、我々と同じふつうの民衆なのであるが。

紅い山茶花(サザンカ)、12.9 に撮ったもの。
昼。
(防衛装備品の輸出を制限するいわゆる「五類型」が、自民・維新連立政権によって撤廃されようとしている。「五類型」とは救難、輸送、警戒、監視、掃海を指し、つまりは輸出する兵器を殺傷能力のないそれに、制限しようという枠組みである。「五類型」撤廃とはすなわち、人殺しのできる武器を、輸出できるようにするということだ。
これは、平和国家たる日本の原則にそぐわないとわたしは思う。また、欧米もやっているじゃないか、という意見もあるだろうが、そんなことを見習わなくてもよろしい。わたしは、殺傷能力のある兵器の輸出を、日本はすべきではないと主張する。
マスコミも、なんかさ、きちんと批判していないんじゃないか。日本は、平和主義国家が大前提だろ?
しかし、維新との連立は、国会議員定数の削減とかもだが、碌でもない感じがするな。いまさらだが、はっきりいって、公明党との連立の方がマシだったと、わたしごときには思える。)
ATM。酒屋。図書館。郵便局。
イオンモール各務原。年末だからか、すごい人混みで、頭がくらくらしてくる。ユニクロにて靴下と冬用の下着を買う。食品売り場を覗いたら、ちゃんと「身欠きにしん」も「丹波の黒豆」も売っていた、ありがたい。栗の甘露煮もあって、これでおせち料理の食材はほぼ揃った。さて、あとどれくらい、「毎年の味」が楽しめることだろうか。
いろいろ廻ったら二時間くらいかかったな。
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夜。
本日付の朝日新聞に、政治家を扱った、印象的な記事が二つあった。
ひとつは「惜別」欄の、元福島県知事・佐藤栄佐久さん(1939-2025)への追悼記事。筆者は元朝日新聞記者・斎藤智子氏である。佐藤知事は2006年に逮捕され、収賄罪で有罪が確定した。「知事という職を利用して金を受けとる人ではないと、いまも信じている」と、斎藤氏は書いている。
もうひとつは「オピニオン&フォーラム」欄の、「理想に燃えて」と題された、元国会議員・佐藤謙一郎さん(1947-)へのインタビュー記事。聞き手は編集委員・高橋純子氏である。こんな自民党議員(のち離党)がいたのだな、と思わされた。石破元首相についての話も、おもしろい。佐藤さんも石破さんも、「敗者」であったと。いまや、「デマでも差別でも手段を選ばない扇動政治家が『勝者』になっている」、と。
いまの日本人の何がヤバいって、モラルの頽廃だという気がする。これは他人事でないから、自分も気をつけようとしているが、欺瞞に欺瞞を重ねた上で、この時代、もう何が「まとも」なのか、わからない。いまさらだが、そこに尽きている感がある。
いや、わたしには何もわからないのだ。
●石破さんと改革の理想に燃えた時 敗れていま猫に重ねる政治の原点:朝日新聞
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