こともなし

晴。
昨晩は風呂を出てすぐ寝てしまった。七時間眠って、昧爽四時頃起床。
半年間朝食に食い続けた、庭の夏みかんを使って作った自家製マーマレードが今朝でついになくなる。毎朝おいしかったなあ。
 
早起きしたせいで、一時間ほど二度寝する。
スーパー。昨日食べ物をいろいろ買ってきたので、買うものが少ない。店内にもう七夕の音楽が流れている。
 
昼。
Martha Argerich - Haydn Piano Trio No.39 "Gypsy", in G Major (2024) | YouTube
寝ころがって iPad mini で聴く。ヴァイオリンはジャニーヌ・ヤンセン、チェロはミッシャ・マイスキー、ピアノはマルタ・アルゲリッチ。この曲は初めて聴く、ってことはないと思うのだが、意識したのは初めて。ハイドンには時々驚かされるな。
 
ブラームスの 四つのピアノ曲 op.119 を聴く(ピアノはペーター・レーゼルNML)。シューベルトの「さすらい人幻想曲」 D760 を聴く(NML)。僕はレーゼル全肯定ではないのだが、これはすばらしい Wandererfantasie。
 モーツァルトのピアノ・ソナタ第十二番 K.332 を聴く(NML)。ピアノは白建宇(クンウー・パイク)。知らないピアニストで、韓国出身、現在78歳という。
 

カラー。 
 
ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。フレンチクルーラーブレンドコーヒー451円。
 『中井久夫集4』の続きを読む。既読の文章がかなりある。わたしとしては、随分ゆっくりと読んでいるようだ。一時間かけて、50ページあまりしか進んでいないので、いつもの半分くらいのスピードではないか。
 読んでいて、わたしは中井さんほど日本という国を意識していないかも、と思う。やはり、「西洋と日本」を強く意識せざるを得なかった世代の人だ。中井さんは、実際に文章に現れることはないが、じつは「国辱」というような言葉が頭に浮かんだりすることを告白されている(「ハンガリーへの旅から」p.166)。わたしは、そこまでのことは(たぶん)ない。国辱。バブル期以降の我々日本民衆の驚くべき「劣化」について、中井さんが直接言及するようなことは、まずなかったように思えるが、それでもそのかけらのようなのは時々見られる。
 下は的確な診断。まさにそうなった。
『食料自給は望ましいにちがいないが、第一、人が農村を嫌う。故国の農業が滅ぶのは外圧より後継者難ではないだろうか。』(「ハンガリーへの旅から」p.169)
 中井さんは、すらすらと書いてそのまま定稿になるような書き手ではないそうだ。散文でも、非常に細かく、何度も手を入れるのであり、だからこそワープロの登場はありがたかったという。訳詩などは、ワープロがなければできなかったろう、と。
 
帰りにひさしぶりにカルコスに寄る。ちくま文庫、頑張っている感じ。岩波文庫のヤン・ポトツキ『サラゴサ手稿』(全二冊)を購入する。
 
大岡信さんの岩波新書折々のうた』全19巻+総索引1冊(2冊ある総索引の1冊欠け)をサイト「日本の古本屋」にて購入(送料込みで 8,380円)、落掌したので、荷を解いて書架に収める。家族の者も手に取れるように、自分の部屋の本棚には入れなかった。
 
 
夜、早寝。