晴。
NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ協奏曲第二十一番の演奏を探す。オーケストラの導入からして、聴く気が起きないものが多い。これはと思ったのがパーヴォ・ヤルヴィ+フランクフルト放送交響楽団の(NML)で、さすがはパーヴォ・ヤルヴィ、モーツァルトもきっちり聴かせてくるなという感じなのだ、が、ラルス・フォークト(1970-2022)のピアノが、(悪くはないけれど)ちょっと退屈。マジメすぎて、官能性が、あまりないというか。フォークトはこれまで時々聴いているようだが、で、ラトルが推したピアニストだそうだけれど、わたしにはあまり合わないようだ。悪くはないんだけれどね。途中まで聴いて止める。■モーツァルトのピアノ協奏曲第二十一番 K.467 で、ピアノはジョン・オコーナー、指揮はチャールズ・マッケラス、スコットランド室内管弦楽団(NML)。現代においてモーツァルトは、演奏するのも聴くのもむずかしいな。モーツァルト自体は現代にあって、ちっとも死んでなどいないが、なかなか我々の方が生かせていない。
裏の木蓮の落ち葉を片づける。掃くそばから風で落ちてくるから、また後日やらないとな。
昼。
■バッハのヴァイオリン協奏曲ホ長調 BWV1042、イ短調 BWV1041 で、ヴァイオリンはダニエル・ロザコヴィッチ、指揮はラドスラフ・シュルツ、バイエルン放送交響楽団(NML)。これはいまを生きるバッハ、すばらしい。ロザコヴィッチは一昨日見つけた、現在まだ 23歳のヴァイオリニスト。2017年の録音ということは、ティーンエイジャーの頃か、これはデビュー盤。
酒屋。プレミアムモルツ「香るエール」 350ml×24 を買ったのだが、なぜか国産切り餅 400g がおまけに付いていた。サントリーは昔からこうなんだよなあ、企業風土である。
ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。エンゼルフレンチ+ブレンドコーヒー473円。
図書館から借りてきた、ジェラルド・ムーア『お耳ざわりですか』(原著1962、邦訳1982)読了。前にも書いたが、ムーア氏は歌曲などの伴奏ピアニストとして、世界的存在になった人である。この回想録はもちろん音楽的な内容も興味深いし、それに、純粋に読み物としても読ませる。古きよき読み物、辛辣さもユーモアで包(くる)み、(経験豊かな第一人者として当然の)それなりの自信と、また基本的には寛容にして控えめな態度とで、じつに気持ちよく読める。こういうモデストな態度を取る実力者は、めったにいなくなった(まったく、我々の傲慢なこと!)。原著の出版から既に半世紀以上経っているのだものなあ。帰りに肉屋、豚ロース肉×2。