雨。
10時間くらい眠る。睡眠が自分のごまかしていたところを掘ったりするので、対応するのが大変。存在は無根拠だけれど、生命の意志みたいなのはあるのだな。それが進化を突き動かしている。いずれにせよ全生命体はいつか消滅するのだけれど、そのとき「それ」はどうなるのだろうか。
まあ、そんな大きな話はいいので、存在の無根拠性を根拠にしてすべてを組み替えなければいけないのだけれど、なかなか大変である。まだまだひどく未熟だ。鈴木大拙は "I am dying by Zen." といったそうだが、わたしなど、まだまだ、とてもとても。
晴。
ごろごろ。コーディング。
昼から曇る。
ごろごろ。
【第127回】大手ジャーナリズムは何やってんだ|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
わたしは斎藤美奈子は全然好きでないが、こういうところはほんとえらいな。しかし、悲しい内容だこと。で、わたしや斎藤の感覚がいまや世の中からズレてしまっているという時代。
日没前、敷地内をぶらぶらする。
サルビア。AUTO で撮ると明るく補正されてしまうので、アンダー気味に撮ってみた。以下同じ。
歩いていたら、イチジクの葉陰で眠ろうとしていたモンシロチョウを起こしてしまったかも知れない。
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約20日間か。とりあえず繋げるのに結構かかったな。
誰にも知られず、かつ誰の役にも立たない仕事は意味がない。だって、誰にも知られないし、誰の役にも立たないのだからね。けれども、かかる仕事でもやらねばならないそれがあるという矛盾した命題は、我々の心の奥まで資本主義化したこのような時代にあっては、一服の清涼剤たるところがあるのではないか。なに、他人の役に立ちたいって。そんなら何をやったっていい、ふつうにお金をもらって働き給え。そうすれば必ず誰かの役に立っている、という風に資本主義は作られているのだよ。はは。
NML で音楽を聴く。■ブラームスの六つのピアノ曲 op.118 で、ピアノはエレーヌ・グリモー(NML、CD)。いいなあ。四曲ある間奏曲もいいし、それに第三曲バラードと、第五曲ロマンスもとてもいい。グールドが「間奏曲集」を録音したのも若かったが、ここでのグリモーも若い。それが、晩年のブラームスの諦念に満ちた曲集で聴かせるのだから、おもしろいものだ。なお、これは老年に達してからのバックハウスの op.118 の録音が、わたしの中でのメルクマールになっていることは書いておいてもいいだろう。■ラフマニノフのピアノ・ソナタ第二番 op.36 で、ピアノはエレーヌ・グリモー(NML)。すばらしい。これ、こんな曲だったのか。それから、Denon の録音の優秀さ。まあわたしごときが録音技術を云々することはできないが、いま聴いても本当に魅力的な音だ。レーベルの「個性」を押し付けてくるのではなく、グリモーならグリモーの音の射程をどこまでも透明に捉えているとでもいうか。それにしても、NML は Denon の新着ラッシュで、五分の一も聴けません(笑)。
- アーティスト:グリモー(エレーヌ)
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: CD
ゆたさんに教えてもらった、「武満徹ソングブック」を聴き始める。DISC1「翼」「めぐり逢い」「うたうだけ」「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」「島へ」。様々な歌手が歌っており、編曲も武満さんではなく、すべて他人によるもの。こういうのもおもしろいね。ここまで聴いたところではほんとふつうっぽい曲ばかりで、肩肘張ったようなのはひとつもない。ライナーノーツにあるとおり、武満さんというよりは anonymous という感じ。
- アーティスト:ショーロクラブ with ヴォーカリスタス
- 発売日: 2020/10/21
- メディア: CD