ウンベルト・エーコ『バウドリーノ(上)』

日曜日。晴。
午前中に市長選挙の投票。現職は若い市長だが自分は気に入らないので、75歳のオジイの候補に投票する。現職市長は議会で意に染まない質問をされると、回答を拒否するのだそうだ。議会がまた大政翼賛で、住民投票条例もあっさり否決。だから、各務原市には住民投票という制度がない。おわかりのとおり、僕はまぎれもない「アカ」でやんす。対抗馬の候補は、高齢でこわいものがなくなったのか、共産党でもないのに大政翼賛会から反旗を翻した二人のうちのひとりで(参照)、前回の市議選に立候補しないなと思ったら、こういうことだったのかという感じ。いまはどの分野でもオジイやオバアの方が過激なのかも知れない。まあ、どうせ現職の当選だろうが、ちょっと地方自治というのをぼちぼち勉強するつもり。とりあえず、市議や県議って何をやっているのか知りたい。たまたま僕の見聞の範囲では、何をやっているのか皆目見当がつかない(これじゃあ「見聞」じゃないけれど)。よく「視察」に出かけることは知っている。海外とかね。あと、結構なお給料と結構な退職金がもらえるのも知っている(追記:調べてみると、少なくとも市議は退職金はないようである。県議もそうかも知れない)。長年やるとさらに結構な年金がもらえるのも知っている。議員丸儲け。で、何をやってくれているの?
ちょっと調べてみると、やはり市民において地方政治に対し関心がないというのがいちばんいけないようだな。関心があるとしても、利益誘導だったりではいけないだろうね。僕のような実行力0の面倒がりでも、とりあえずネットで調べたり本を読むくらいは簡単にできそうだ。こんなのは、とりあえずちょっとずつでもやっていけばいいのだ。やらないよりマシ。
昼から仕事。

ウンベルト・エーコ『バウドリーノ(上)』読了。堤康徳訳。エーコってエンタメだと思うのだが、ちがいますかね。いずれにせよ、まあまあおもしろい。

バウドリーノ(上) (岩波文庫)

バウドリーノ(上) (岩波文庫)