Bruce A. Tate『7つの言語 7つの世界』/『吉本隆明全集7 1962-1964』

曇。
音楽を聴く。■ショパン:練習曲集op.25(ヴァレンティーナ・リシッツァ、参照)。曲としては、op.10 より op.25 の方が好きかな。リシッツァは、最後の第十二曲の出来がいいのが好印象に繋がっている。終りはやはり大事だね。■ブラームスピアノ五重奏曲op.34(ジャン=フレデリック・ヌーブルジェモディリアーニQ)。領域を繋げるグルー(糊)として聴いたので、正確に判断できないかも知れないが、かなりいい演奏なのではないか。取り敢えず不満はない。充分にダイナミックだし。またちがう聴き方で聴いてみたい。

Piano Quintet/Zwei Gesange Op.91

Piano Quintet/Zwei Gesange Op.91


Java って堅牢なのだろうけれど、面倒くさい。プロ向きなのでしょうがねえ。例えば Yahoo! JAPAN のトップページの HTML を取ってきて出力するだけでも、じつに面倒で、初心者にはわけがわからない。Ruby なら

require 'open-uri'
open("http://www.yahoo.co.jp/").each_line {|f| puts f}

これだけですよ。まあ、短く書ければいいというものではないだろうが。
地力をつけようと Java をお勉強しているが、JavaScript をきっちりやることと(JavaScript は今ひとつ好きになれないのだが)、Chrome 拡張機能をちゃんと身に付けたい。Chrome Extensions はなかなかおもしろいのだよね。

図書館から借りてきた、Bruce A. Tate『7つの言語 7つの世界』読了。まつもとゆきひろ監訳。ここで云う「言語」は、プログラミング言語のことである。本書は薄い本で、Ruby, Io, Prolog, Scala, Erlang, Clojure, Haskell という七つの言語を、簡単に紹介したものである。それぞれの特徴を手っ取り早く掴むのにいいし、読み物としてもおもしろい。この中で日本人の作ったのは Ruby だけで、作者は監訳者のまつもとゆきひろさん(世界での通称は Matz)である。自分のよく知っているのも(この中では)Ruby だけだが、(過剰な意味づけは慎むべきだろうけれども)これを日本人が考え出したというのは、偶然ではないように感じる。よく「純粋オブジェクト指向言語」と云われる言語構造の美しさがあり、柔軟で、しかも取っ付きやすく使いやすい。自分には非常に洗練されているように感じられる。また、コードがとても読みやすいのも特徴だ。しかも、簡単な書捨てのプログラムから、商業利用まで、様々な用途に使える。プログラミングを Ruby から始めるのは、有力な選択だと思う。
 しかし、Ruby ばかり贔屓にしているわけにもいかない。本書の紹介する言語は Ruby を除き、かなり「クセのある」ものが多いが、それがプログラミング言語の奥の深さを教えてくれる。何だかどれも使ってみたくなる。特に Scala はそのうち勉強してみたい。
 本書を読んでいて気づくことに、ここでの言語は JVMJava仮想マシン)上で動くものが多い。JVM は広く行き渡っているので(多分あなたの PC にも入っているだろうし、なければ入れるのはやさしい)、Java の膨大なリソースが使える点は大きいだろう。ホントに Java は使えないとどうしようもないなあ。それから、本書にはもちろんないが、Common Lisp は一度やってみたいよね。本書には関数型プログラミング言語が多く紹介されていて、やっと OOP がわかってきたら、今度は関数型かよと思わないでもないが。
 そうそう、云い忘れていた。本書は正直言って自分のレヴェルだとむずかしい。これだけでスラスラと分かる人は、初心者ではないだろう。でも、そんなレヴェルでも充分におもしろいのが本書なのである。

7つの言語 7つの世界

7つの言語 7つの世界

図書館から借りてきた、『吉本隆明全集7 1962-1964』読了。
吉本隆明全集〈7〉 1962-1964

吉本隆明全集〈7〉 1962-1964


メモ。すべて県図書館にある。
計算機プログラムの構造と解釈
プログラミングの基礎 ((Computer Science Library))
ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)