東浩紀『弱いつながり』

晴。
音楽を聴く。■モーツァルト交響曲第二十二番K.162、第二十三番K.181(ベーム参照)。

東浩紀『弱いつながり』読了。副題「検索ワードを探す旅」。東さんは若い人たちの欲望をよく知っている。そして言っていることは正しい。時代は、東さんのものだろう。しかしその上で、この閉塞感、この貧しさは何なのか。弱い人間関係こそがノイズに満ち、人生に偶然を導入する。海外へ観光に行き、リアル(モノ)を大事にし、ネットに接続しつつ強い人間関係を断ち切る――それが突破口だと云うのか。そうなのであろう。しかし、自分にはあまり関係のないことである。本書を読んでいると、何だか浦島太郎にでもなったような気がする。最先端というのはそういう世界なのだな。さて、どうするか。

弱いつながり 検索ワードを探す旅

弱いつながり 検索ワードを探す旅