岡野玲子『陰陽師 玉手匣3』/岡谷公二『神社の起源と古代朝鮮』

曇。
音楽を聴く。■ハイドン交響曲第九十二番(チェリビダッケ1993)。いま一つよくわからない。音はきれい。チェリビダッケは、案外射程の範囲が狭いのではないか。
アマゾンから商品が届いたのだが、注文した覚えのないものだった。注文履歴を見てもやはり注文していないので、アマゾンに連絡する。電話の対応は問題なかったのだが、相手の声が電子音のように聞こえ、聞き取りにくいこと夥しい。何回も相手の言うことを聞き返す。とても聞き取りにくいとこちらが言うと、向こうはインターネットの回線(電話回線ではなくて)を使って電話しているせいだと云って、頻りに謝っておられた。僕は割と耳はいい方らしいが、それでもだから、もっと困る人もいると思う。

岡野玲子陰陽師 玉手匣3』読了。相変らずわけがわからないが、とてもいい。自分は昔(『ファンシイダンス』の頃)からの岡野玲子ファンなのだ。

岡谷公二『神社の起源と古代朝鮮』読了。古代史は熱心なファンが多いので、ちょっと敬遠気味だが、まあ読んでみた。日本古来の神道と、新羅系統の民間信仰の間の関連を論じた書物である。読んでもらえばわかるが、議論はかなり慎重なもので、しかし断った上での想像の飛躍もあって面白い。各章がそれぞれ近江や敦賀、出雲など、土地に対応して話が進んでいくのもよい試みだと思う。自分には詳しくは何とも云えないが、最近の古代史学の潮流にも目配りが利いていると思われ、この分野の常識の勉強になる。ただ、よくある邪馬台国の位置の議論は言及を避けており、これは賢明だと思った。まあ、この分野の初学者の感想ではあるが。
音楽を聴く。■ベートーヴェン交響曲第二番op.36(チェリビダッケ1996)。本来、もっと元気な曲だと思うのだが。音はきれい。

安部首相は、今度は武器輸出三原則を見直すらしい。武器で商売をしようということらしいが、ナイーブかも知れないけれど、兵器を売って金儲けをしようというのは気に食わない。もちろん、民生品の、例えばトヨタランドクルーザーが、戦場で重宝されているということはあり、それはどうなのかと云われるかも知れないが、それでもやはり気に食わない。ここでは断固、情緒的な意見に身を委ねたい。外国に武器なんか売るものではないと思う。こんなことまで「世界標準」にする必要などない。
 それからさらに、今朝の朝日新聞朝刊(名古屋本社版)の一面だったのだが、安部首相は「共謀罪」なんてものまで法制化するつもりらしい。ファシズムにまっしぐらなのか。