中村文則『銃』

晴。
音楽を聴く。■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第四番op.23(クレーメルアルゲリッチ)。昔から好きな曲。どれだけ色んな曲を聴いても、好きな曲というのは容易に変らないな。人間の変らなさを思う。■モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第二十四番K.296(ムター、オーキス)。■ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲RV.452、RV.454、オーボエバスーンのための協奏曲RV.545(ホリガー)。ヴィヴァルディは、特に緩徐楽章がいいね。

Heinz Holliger Edition

Heinz Holliger Edition


中村文則『銃』読了。著者のデビュー作。これは面白かった。普通の若者が銃を手にしたらどうなるか、実験をしてみた(実験作という意味ではない)ような作品で、地の文はかなり硬い文章であり、しかしザリガニや猫のエピソードなどのように、細部にフォーカスしたような文章も著者は書ける。まだゴツゴツしている感触も、新鮮さがあって魅力的だ。主人公の非情さは、カミュの『異邦人』を思わせなくもない。ただ、本書に何人も出てくる女性たちは結局プロットにあまり本質的でなく、またラストも、うまく終らせてはいるが、取ってつけたようなものであるようにも見える。とは言え、作品の緊張感は見事だ。後に著者は芥川賞を受賞するが、それだけの才能は本作に充分窺える。他作も読んでみたくなった。
銃 (新潮文庫)

銃 (新潮文庫)


Windows7 でこれまで、外付けハードディスクを取り外したいのに、「このデバイスは現在使用中です」と出てきて、電源を切ってしか取り外せなかった。どうも変なので調べてみたら、WindowsMediaPlayer が原因だとわかった。これはどう考えても、Windows のデフォルトがおかしい。対策はこちらのブログに書いてある。こういうことだったのか。
 なお、これは wmpnetwk.exe というプログラムのせいで、普通の人はほとんど使うことのないものなのに、CPU に相当の負担をかけるらしいので(PCが遅いときは、タスクマネージャーで調べてみるとよい)、気になる人は上記のブログの方法で停止してみたらいいと思う。復帰もちゃんとできる筈なので。

音楽を聴く。■バッハ:イタリア協奏曲BWV971(ブレンデル)。
バッハ:イタリア協奏曲、他

バッハ:イタリア協奏曲、他


2013年秋・冬_37a

最近の世論調査によると、特定秘密保護法に賛成の人がかなりいる。公務員が秘密を守るのは当り前とか、そういう理由らしいが、ちょっと驚きだ。じつは公務員などはあまり関係がなくて、直接・間接に、自分たちの身に危険が及んでくる可能性には思い及ばないらしい。単純な人たちだな。一説によると、そういうのは若い人たちに多いらしい。そうだろうと思う。