エドワード・レルフ『都市景観の20世紀』

晴。
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 03 を観る。段々おもしろくなってきた。東京は核戦争の後で廃墟になっているのだな。そんな設定(ありがちだが)だったっけ。トグサは九課のメンバーだから、怪しい黒スーツに見逃してもらえたのだな。民間人の女は後が危険じゃないか?

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 03 [DVD]

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エドワード・レルフ『都市景観の20世紀』読了。簡単な近代建築史でもあり、さらに都市を、建築と景観という観点から切り取った論考でもある。学問的著作であるが、都市の景観というのは素人でも自分なりに知っていることであるから、自分の観点と著者の観点を比較してみるのも一興であろう。本書は一応価値中立的に書かれているようだが、実際はモダニズムがあまりお好きでないところが、行間に透けて見えないでもない。自分はどうだろう。田舎に住んでいるので、モダニズムというのは未だに新鮮なところもある。ただ、モダニズムは、見て与えられる情報が少なく、そういう意味では、モダニズムの中で暮らすことはできないだろうとも思う。近所をカメラを持ってふらふら散歩していても、情報量の多いものを撮ってしまいがちだ。景観にしても、都会の中よりは田園風景の方が母体回帰的な感じがする。自分のルーツは、そのあたりなのだろうと思う。雑然としたロードサイド(郊外)の風景も近くにあるが、これはおもしろくないことはないけれど、荒涼とした感じは否めない。どうも自分のことを多く書いてしまったが、本書はなかなかおもしろいですよ。対象のほとんどはアメリカだが。
 それから、細かいことだが、本書に出てくる概念に「計画的空閑地 SLOIP」(p.248)というのがあり、造成地などで、将来のために開けておく(おかざるを得ない)ムダな土地のことを指す。現代日本では、田舎にこういう空虚な土地はめずらしくないし、目立つ。バブル崩壊後は特にね。
都市景観の20世紀 (ちくま学芸文庫)

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家の前で下水道工事をやっているのでうるさい。
レンタル店。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十七番K.570(バレンボイム)。

ヴァージョン・アップされて気づいたのだが、iCloud って簡単にアンインストールできないのだな。IDも持っていない(だから使えない)のに、アップルは何を考えているのだ。気に入らないので、速攻で復元ポイントを戻す。でも、削除はできない…