快晴。気持ちのよい天気。
図書館から借りてきた、ロジェ・グルニエ『六月の長い一日』読了。山田稔訳。生涯を回顧して、俺の人生は失敗だったと、そこはかとなく思い知らされるというような小説。淡々とした、如何にも山田稔らしい翻訳書だが、回顧があまり好きではない自分は、ちょっと辟易させられたのも事実だ。しかし、訳者の日本語は表面が仄かに発光しているかのような文体で、とても好ましい。うんざりさせられるのもまた文学か。
- 作者: ロジェグルニエ,Roger Grenier,山田稔
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2001/02/21
- メディア: 単行本
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付記しておけば、本書は多少古い本である。現状はどうなのか、自分は知らない。事態が改善されていることを望む。さらに云えば、このような現状が続けば、子供たちはそれに対して生き方を合わせてくるだろう。それが日本の将来に明るさを増す方向にあれば、幸いである。
- 作者: 阿部彩
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/11/20
- メディア: 新書
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音楽を聴く。■メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第一番op.25、第二番op.40(ペライア、マリナー)。