雨。
今福龍太編『山口昌男コレクション』読了。山口昌男は殆ど読み尽くしたと思っていたのだが、いったい何を読んでいたのか。まあ、ある程度の知識がなければ、山口昌男を楽しむことはむずかしいが、今の自分程度でもたぶんまったく不足なのだと思う。山口は忘れられても仕方がないような気がしていたが、とんでもない。いまの<知>(山口風に)的状況の貧困は、山口昌男の召喚を必要としている。
- 作者: 山口昌男,今福龍太
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/06/10
- メディア: 文庫
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「Karajan 1960's」をポチる。曲の構成もいいし、ギフト券も使って1万円ちょっとは安すぎるだろう。迷ったが、ついなあ…。82枚組ですよ。カラヤンの六〇年代ですよ。フェラスのヴァイオリン協奏曲も楽しみ。ベートーヴェンのミサ・ソレムニスや「エグモント」とか、ハイドンの「天地創造」などは持っていないし。誰もが知っているクラシックなんて類の超ポピュラー曲なんかも、却って持っていないからね。さすがに「Karajan 1970's」はやめておく積もり…
Karajan 1960's: the Complete DG Recordings
- アーティスト: Herbert Von Karajan
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 2012/06/26
- メディア: CD
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東京カルテットのベートーヴェン、弦楽四重奏曲第十六番op.135の演奏。ベートーヴェン最後の、晦渋な弦楽四重奏曲であるが、いい演奏になっている。第二楽章などにはちょっと荒いところもあるものの、第三楽章はたいへんな緊張感を以て弾かれている。まるで一つの楽器のようなアンサンブル。針を落としても聞こえそうなくらいの緊張を覚える。(AM2:17)
これ面白い! ベートーヴェンの交響曲第七番のアレグレットを、リストがピアノにトランスクリプトしたやつ。ピアノはたぶんカツァリス。楽譜付きなので、リストが上手くアレンジしたのがよくわかる。これ、楽譜がないと耳で聴くだけではわかりにくいよね。(AM2:44)
リヒテルのモーツァルト、K.310。本当に最晩年の演奏らしく、技術が多少衰えている。ミスタッチも結構ある。でも、演奏してくれてありがとう。(AM3:50)