日曜日。晴。
ヤーコプ・フォン・ユクスキュル『生命の劇場』読了。ユクスキュルの遺稿。著者は「環世界」なる概念の提唱者だが、本書を読むと反ダーウィニズム論者だということがわかる。「環世界」は進化にも関係しているのだ。また、こんなことも言っている。「私には自然の技術の働きは力学的でも魔術的でもなく、むしろ音楽的であるように思われます。」(p.238)(生命においては)何かがタクトを振っているというわけである。本書には、「総譜」(スコアのこと)という語もよく使われている。
- 作者: ヤーコプ.フォン・ユクスキュル,入江重吉,寺井俊正
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: 文庫
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