晴。
『モーパッサン怪奇傑作集』読了。いわゆる幻想小説集である。モーパッサンはもともと精神の不安定なところがあったようで、最後は精神病院の中で死んでいる。この小説集に描き出されている「恐怖」は、ある程度モーパッサンの実感するところから抽出されたのであろう。少なくとも自分は、モーパッサンの他のどの小説集よりも惹きつけられて読んだ。元来リアリスティックな描写をする作家であるから、幻想が却ってくっきりと浮かび上がってくることになっている。
- 作者: ギ・ドモーパッサン,榊原晃三
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- 作者: ディケンズ,小池滋,石塚裕子
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モーツァルトのミサ曲ハ短調K.427より「キリエ」。自分はバーンスタインはさほど評価しないのだが、こういう曲をやらせると、さすがにスケールの大きい音楽作りをする。美しさでも、響きはいつも通り「お団子状態」ではあるけれど、他にアップロードされているものと比べると、格段の違いを見せている。やはり「巨匠」だな。