上野千鶴子、古市憲寿『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』

日曜日。晴。
「恵那」にて昼食。天麩羅蕎麦。
カルコス。久しぶりにBOOK OFF。13冊。

上野千鶴子古市憲寿の対話『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』読了。副題「僕らの介護不安に答えてください」。古市は大学院生だが、感覚的に自分は彼とそう違わないなと思った。確かに、「親が死ぬのが怖い」。なかなか自立できていないのだよなあ。そういうところも含めて、本書はとても面白かった。上野先生の本は、単著、共著、対談にかかわらず、どれも素晴らしい。まさしく、己の問題が学問に直結している。そうそう、上野先生に拠ると、介護保険というのは奇跡的なシステムらしいですよ。こういうことが出来る日本というのは、敢て云えば、実は結構すごいらしいのだ。何の明るい未来もない日本というイメージが出来上がっているし、自分もそう感じることが多いのだが、未来というのは自分たちの手で変えられるかも知れないのだ。衰退するにせよ、少なくとも、ハードランディングをソフトランディングにもっていくことは不可能ではないし、それは我々のすべきことなのだと思わされる。元気の出る本です。ちがう?