ハンス・ヨナス『主観性の復権』/『高橋秀俊の物理学講義』

晴。
ハンス・ヨナス『主観性の復権』読了。もともと『責任という原理』の一部だった本。

主観性の復権―心身問題から『責任という原理』へ

主観性の復権―心身問題から『責任という原理』へ

『高橋秀俊の物理学講義』にざっと目を通す。む、むずかしい。古典力学電磁気学、熱力学など、いわゆる古典物理学の範囲を取り上げていて、一見やさしそうなのだが、著者の頭脳についていくのは大変だ。物理学で、このような「アナロジーの思考」が際立って見られるというのは、とてもめずらしいと思う。数式の扱いも自由自在という感じだ。あと、本書には、電気回路を例に取っているところが多くあるが、個人的には、高校物理以来、電気回路はやっていなくて、そこが厳しかった。なお、著者は「ロゲルギスト」の一員である。
高橋秀俊の物理学講義――物理学汎論 (ちくま学芸文庫)

高橋秀俊の物理学講義――物理学汎論 (ちくま学芸文庫)