二葉亭四迷『浮雲』/久生十蘭『パノラマニア十蘭』

日曜日。晴。
カルコス。
二葉亭四迷浮雲』読了。日本近代文学濫觴。ありふれた恋愛小説だが、意外と面白い。でも、これって未完ではないですか。いいところで終って、続きがどうにも気になる。

浮雲 (新潮文庫)

浮雲 (新潮文庫)

久生十蘭『パノラマニア十蘭』読了。短篇集。駄作は一篇もない。洵に巧緻極まる作が並んでいる。前にも書いたが、十蘭全短編の文庫化を望みたい。河出文庫さん、頑張って。
パノラマニア十蘭 (河出文庫)

パノラマニア十蘭 (河出文庫)


アマゾンのランキングを見ていると、どう考えても本を読んでいるのは、若い人たちなのだということが疑えない。本離れというのは、大人のことじゃないのか? 自分も属している今のアラフォー世代の連中は、本当に昔から読んでいなかった。(そして今も。)日本の国力が落ちるのも、当然だと思う。