小沼丹『小さな手袋』/野口雅弘『官僚制批判の論理と心理』

晴。
小沼丹『小さな手袋』読了。月並みな感想だが、しみじみした文章で好ましい。技巧を排したような技巧。作家との交友録もあるが、まったく無用な文章も少なくないというのが嬉しい。

小さな手袋 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

小さな手袋 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

野口雅弘『官僚制批判の論理と心理』読了。無学な自分に本書がきちんと分ったかどうか疑問だが、官僚制批判というのは単純ではいけないというのは、肝に銘じたい。官僚制の批判というのは、官僚制ができた頃からもうあったのだ。官僚制は本質的に、批判されやすいのである。官僚制批判というのは、ロマン主義に親和的だという。また、安易な官僚制の正当性批判は、新自由主義に絡めとられやすい、と。
官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000)

官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000)


音楽をいろいろ聴く。バッハから武満徹まで。
武満徹:ディスタンス

武満徹:ディスタンス