晴のち曇。
皮膚科。カルコス。
矢作俊彦『夏のエンジン』読了。題名が魅力的だ。ちょっと、稲垣潤一の「夏のクラクション」が思い出されなくもない。まあ、オートマの(最初期型)デミオに乗っているような自分には、とても眩しいような短編集だが。切り詰めた文章も、抑制の効いた描写も格好いい。でも、単にクールだとは言えない。抑えられてはいるが、深い情感に満ちている。特に、「冬のモータープール」にはやられた。これを読んで、自分のしてきた恋の終わりが身につまされないやつって、いるのだろうか。
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現代において、我々の精神が高く飛翔することを、構造的に妨げるもの。「経済認識論」とでもいったものの必要性。