佐々木敦『ニッポンの思想』はいい!

晴。溽暑。
久しぶりに自由書房EX高島屋店へ寄る。
忙しいのに佐々木敦の『ニッポンの思想』なぞを読む。まったく期待していなかったのだが(失礼!)、読み始めたら面白くて(忙しいのに!!)一気に通読。著者は自分と近い世代で、同じような本を読んできたのだな、と。まあしかし自分は田舎物で、ニューアカなどもなんと十年遅れで読んだに過ぎないが。いろいろ感心した点は多かったけれども、些細なことでちょっと挙げておけば、本書は引用が実に上手い。引用された文章の九割(というほど興味が一致しているのだ)は自分も読んでいると思うが、「こんなことが書いてあったのか」と新鮮に感じることしきりだった。もう内容などどうでもいいくらい。だが、内容もいいぞ。それを示すには、自分ではちょっと力量が足りないかも知れないが、そのうち簡単にでも書いてみられたらいいな。ああ、早く寝ないと。

ニッポンの思想 (講談社現代新書)

ニッポンの思想 (講談社現代新書)