『現代思想』2016年3月臨時増刊号「総特集 リーマン」/佐々木敦『ニッポンの文学』

晴。
時にはリセットというか、新たな場所から始めることも必要だな。それには意外と工夫が要るけれど。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十一番 K.331(ピリス、参照)。■バッハ:カンタータ第87番「今まで汝ら何をも我が名によりて」(カール・リヒター参照)。■シベリウス交響詩「タピオラ」op.112 (カラヤン 1964)。カラヤンをしっかり聴き取るには、まだまだこちらに実力が足りない。カラヤン怖るべし。■C.P.E.バッハ:ヴィッテンベルク・ソナタ第二番変イ長調 H.31 (アスペレン、参照)。C.P.E.バッハが自分のツボにくること、不思議なほどである。後知恵で云えば、まさしくこういう音楽が聴きたかったのだと思う。大バッハハイドンを繋ぐリングが、ここにあったわけだ。それにしても、音楽史的にも相当に重要な作曲家なのではあるまいか。

昼食はモスバーガーのドライブスルーで。とびきりチーズ+スパイシーモス+ポテトS。
現代思想』2016年3月臨時増刊号「総特集 リーマン」読了。何だかミーハーだけれど、なかなかおもしろかった。まあリーマン予想などはさすがに自分の手に負えないが、そんなにむずかしくない話も色いろある。黒川信重先生の話を読んでいると、リーマン予想の解決ももうそう遠くない先のことに思われてきて妙だ。自分の好きな高瀬正仁先生や佐藤文隆先生の文章が読めるのもうれしい。佐藤先生は物理学者だから、リーマンのことはほっぽっておいて、アインシュタインヒルベルトの話ばかりしているのもさらに妙である。本書に刺激されたせいがないでもないが、ちょっと物理や数学で遊ぶ頻度を高くしてみたいと思っている。HP に遊びでちょっとまとめようかな。

現代思想 2016年3月臨時増刊号 総特集◎リーマン -リーマン予想のすべて-

現代思想 2016年3月臨時増刊号 総特集◎リーマン -リーマン予想のすべて-


2016年冬_37喫茶「豆の湯」へ行ってみる。ブレンドコーヒー400円。昔からある店で、中は黒で統一してあり、わりといい感じ。おしゃべりに来ている人たちが結構いた。一応禁煙席に座ったが、タバコの煙の匂いは感じられた。音楽が流れていないのはいいと思う。佐々木敦の新書新刊を読む。
『数学パズル』にハマる。夕方からずっとコードを書いていた。成果はこんな感じ

佐々木敦『ニッポンの文学』読了。なかなかよくできたチャート本だと思った。自分が大学生の頃までに読んだ本と、本書で取り上げられている本はかなり重複していて、懐しい気もした。ある時期以降の日本の小説においては、ほぼ文学=サブカルであることが納得できたようでもある。まあしかし、本書の主張するところが「文学」だとすれば、僕はあまり「文学」に関係がないとしか言いようがない。興味もあまりない。そして、いまや大多数の人が、僕と同様なのだろうと思う。どうも、狭いところでチマチマやっているようにしか見えない。もちろん、それで何が悪いだろうか(いや、悪いか)。ここでも、世界は恐ろしく断片化しているのだ。なお、著者の感性は自分のそれと大きく異なっている。もちろん、こちらがマイナーなのだ。著者の感性に納得できない部分が、多々あったことを申し添えておく。(AM1:51)
それにしても、若者の本離れなどと言われるが、本書の記述だと、小説なぞを読んでいるのは「若者」だけなのではないかという気もしてくる。そうなのかねえ。