『キリストの身体』

曇。
岡田温司『キリストの身体』(isbn:9784121019981)読了。副題「血と肉と愛の傷」。こんな本を読んでいると、キリスト教のナンセンスとグロテスクを感じずにはいられない。聖体パンはキリストの肉であり、ワインは彼の血である、というのはまだいいにしても、その「化体」や「実体変化」なる解釈は何であろう。また、十字架に架けられ、ロンギヌスの槍で刺された脇腹の傷が、後世になって殆どエロティックな対象になるのは、自分には気持ちが悪いとすら感じられる。バロック