『柄谷行人 浅田彰 全対話』

晴。
 
tanemaki.iwanami.co.jpセクシャル・ハラスメントというのはむずかしいな。わたしも過去において、いまならセクシャル・ハラスメントとされる行為に及んだことが絶対にないとは言い切れない。実際、性被害に遭ったことのない女性の方が稀であるかも知れないのである。セクシャル・ハラスメントという考え方は正しい、そう思わざるを得ない。だから、わたしもわたしの過去を恥じねばならないのだろう。ごめんなさい。

そういや、今日はクリスマス・イヴか。忘れていた(笑)。

柄谷行人 浅田彰 全対話』読了。本書は柄谷行人と浅田さんが既に終った人だから、歴史として文庫本で出版されたのだろうな。それを強く感じる。そして、柄谷行人や浅田さんをよく読んできた部分のわたしも、既に終っているのを感じる。それにしても、柄谷行人はともかく、浅田さんまで無害な人になってしまったのはちょっと意外だったな。田中康夫氏との「憂国呆談」はいまでも続いているが、その無意味な無害ぶりはほとんど無慙である。残念なことだ。ま、これは上から目線の「批判」などではないのです。なにせわたしはさらに無意味なのだから。

柄谷行人浅田彰全対話 (講談社文芸文庫)

柄谷行人浅田彰全対話 (講談社文芸文庫)

 
アルトーの『演劇とその分身』を読む。少し前の文庫新刊。おもしろい。半分くらい読んだ。