こともなし

晴。
起きるとセミがミンミン鳴いている。いや、ミンミンじゃなくてジージーとかシャーシャーとかかな。


シューベルトのピアノ・ソナタ第十四番 D784 で、ピアノはスヴャトスラフ・リヒテル。1979年東京でのライブ録音。You Tube にはリヒテルの同年のロンドンにおけるライブ録音も上がっていて(参照)、基本的にちがいはない。東京版の方がちょっとさみしい感じになっているだろうか。前にも書いたけれど、この曲は第一楽章の第二主題に尽きている。そのためにこの曲を聴くのだ。


ブラームスクラリネット五重奏曲 op.115 で、クラリネットカール・ライスター。これは何ともすばらしい演奏。演奏が終ったあと、ライスターはちょっと感極まっていたのではないか。日本の聴衆もすばらしいね。こんなに曲の余韻を大切にした演奏会はめったにないだろう。しかしこの曲、モーツァルトの同編成の曲にくらべてそんなに落ちるだろうか。僕は密かに、こちらの方を愛して已まないのだが。僕の畏敬する吉田秀和さんは「かわいそうなブラームス!」と書いたのだけれど。


リゲティヴィオラソナタ(1991-94)。こういう曲を聴くとやはりリゲティは聴かざるを得ない。リゲティは中身がいっぱい詰っている。モダニズムなのだけれど、薄っぺらでないのだ。

昼から図書館。

市民公園を歩いていたら、飛行場から離陸した F-4 が高角度で上昇していった。F-4 は実戦部隊としては既に退役している筈だが、各務原の基地(航空自衛隊岐阜基地)は飛行開発実験団ということで、いまだに使われているらしい。こういうのは少年の頃の知識で、少年というのはどうして武器や兵器が好きなのだろうかと思う。ちょっと調べてみると現在航空自衛隊で現役で使われている戦闘機は F-15J で、いまだに僕が子供の頃とかわらない。報道ではステルス性能に優れた F-35A が配備されることになっているようだが、実際にはまだ運用されていないようだ。岐阜基地には高射群があり、パトリオットPAC-3 が実戦配備されている。
 各務原飛行場は現在も使われているものとしては日本でもっとも古い飛行場で、零戦の初飛行は確かここだった筈だ。そのため、太平洋戦争時に各務原は三度の空襲を受けている。いまも飛行場が市の中央を広く占めており、市の南北が分断されているのは沖縄とよく似ている。敗戦後はアメリカ軍が駐屯し、母の話だと「パンパン」と呼ばれる米兵相手の売春婦たちがいたそうだ。
 岐阜基地が存在するため、国庫からの補助金が市に落ちるので、各務原市の財政は余裕があるといわれる。市内の学校は轟音対策として二重窓になっており、早くから冷暖房の設備が導入されていた。
 先ほどもウチの上空あたりを戦闘機が北上していった。日本海上に実験などをおこなう空域が存在するので、そういうことになっているのである。

頑張って自力でマージソートを実装してみました。