仁藤夢乃『女子高生の裏社会』

晴。
音楽を聴く。■モーツァルト弦楽四重奏曲第二十三番K.590(ターリヒQ、参照)。■フランツ・アドルフ・ベルワルドピアノ五重奏曲第一番(ゴーディエ・アンサンブル)。初めて聴く作曲家。うーん、どうだろう。

Berwald;Chamber Music Vol.2

Berwald;Chamber Music Vol.2

ツェルニー:ピアノ・ソナタ第九番op.145(マーティン・ジョーンズ、参照)。おもしろいところもあるのだが、ちょっと統一感がないね。それにツェルニーは大作指向で、長いのが疲れる原因。もっと短く圧縮すればもっと演奏されたかも。■ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト長調op.19(マイスキーセルジオ・ティエンポ参照)。マイスキーの朗々たるチェロの美音が、あまりにも素晴らしい。曲は清新なロマンティシズムを湛えた佳曲。ティエンポのピアノも頑張っている。

仁藤夢乃『女子高生の裏社会』(電子書籍版)読了。「JKリフレ」「JKお散歩」という言葉をご存知だろうか。前者は女子高生による「マッサージ」、後者は女子高生と文字どおり「お散歩」するのである。もちろん本物の女子高生である。一種の「フーゾク」、性的サービスであり、もちろんお金次第では、更に「進んだサービス」になったりする。これは摘発がむずかしいらしく、女子高生の補導という形でしか取り締まることができないらしい。こういうことをする女子高生は確かに特殊でないとは云えないが、本書を読むと、特殊ではあるが、我々の近くにいてもまったくおかしくないことがわかる。彼女らは他人との関係性が希薄であり、他に居場所がなく、そしてお金がたくさん稼げるのだから、いったん嵌るとなかなか抜け出せない。これはむしろ、(雇う側でも買う側でも)大人側の問題、社会の問題なのだ。まだ子供である彼女らは、まだ無知なのは当り前なのである。この問題については、もう少し考えてみたい。しかし、AKB48なんかの「握手会」って、一種のフーゾクだと前から思っているのだが。こういうのが疑問視されない社会では、女子高生が「JKリフレ」「JKお散歩」に疑問を抱かなくても、別に不思議はないのではないか。また、女子高生を喰い物にしている者たちは、居場所のない女子高生らに居場所を作ってやることをよく知っている。風俗業者よりも知恵を絞らなければ、彼女らをこちら側に留まらせることはできないだろう。しかしとりあえずは、正義を主張することよりも、事実を知る方が先ではある。このような問題を扱った新書などが、もっと必要であると思うところだ。

最近入手したプログラミング本。
オブジェクト指向Perlマスターコース―オブジェクト指向の概念とPerlによる実装方法

オブジェクト指向Perlマスターコース―オブジェクト指向の概念とPerlによる実装方法

すぐわかる オブジェクト指向 Perl

すぐわかる オブジェクト指向 Perl

夜、Google APIの翻訳をHTMLでやり始めたら、おもしろくて明け方まで続けてしまう。