シェリー『鎖を解かれたプロメテウス』/ポール・オースター『孤独の発明』/堀口大學訳『訳詩集 月下の一群』

晴。
シェリー『鎖を解かれたプロメテウス』読了。

鎖を解かれたプロメテウス (岩波文庫)

鎖を解かれたプロメテウス (岩波文庫)

ポール・オースター『孤独の発明』読了。中篇小説二篇。シリアスで退屈な書物。著者が知的な小説を書きたがっているのはよくわかる。文学通とは、こういう小説に感心してみせる類だろうな。
孤独の発明 (新潮文庫)

孤独の発明 (新潮文庫)

堀口大學訳『訳詩集 月下の一群』読了。嘗てたぶん新潮文庫版で読んでいると思うのだが、どこへ行ったか行方不明だし、岩波文庫の新刊で出たので読んでみた。今更この古典的訳詩集の価値を云々する必要はあるまい。日本語の素晴らしさを堪能した。自分は国語の教科書に、この訳詩集から幾つか摘録されていたのをはっきりと覚えているが、今の教科書にも載っているかねえ。他にも、近代俳句が収められていたのが懐かしく思い出される。
ETVの「佐藤江梨子の読書学第3回 魅惑の古本の世界」を観る(録画)。岡崎武志山本善行さんら登場。京都の古本屋が懐かしい。善行堂の、永田耕衣さんの書き込み本がすごい。さすがに非売品だった。