T・S・エリオット『四つの四重奏』/網野善彦、石井進、福田豊彦『沈黙の中世』

晴。
久しぶりにカルコス。BOOK OFFに、母に頼まれた本を売る。
T・S・エリオット『四つの四重奏』読了。岩崎宗治訳。訳詩を読んだだけで、エリオットについて何かを語れるはずもないが、訳詩を読んだだけでも、日本語のモダニズム詩として魅力があることは云っておこう。それにしても、何という訳注の量…

四つの四重奏 (岩波文庫)

四つの四重奏 (岩波文庫)

網野善彦石井進、福田豊彦の鼎談集『沈黙の中世』読了。文献からだけでは判らない、中世の考古学の世界を語った本。「沈黙」とはそういう意味である。例えば中世の銭、銅・鉄、陶器などを明らめるには、文献学と考古学の協力が必要だという。特に陶器関連は、文献にほとんど残らないらしい。逆に、考古学の世界では、銅と鉄を同じ職人が扱うことは考えられなかったらしいが、文献では確かに同じ職人が扱っていることが判り、それを遺跡が証明したということもある。いずれにせよ、今までは聞いたことのなかった中世の世界が見えてくる本だ。
沈黙の中世 (平凡社ライブラリー)

沈黙の中世 (平凡社ライブラリー)


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