「グリザイアの果実」(2014)を観る

曇。
 
NML で音楽を聴く。■ハイドン交響曲第八十八番 Hob.I:88 で、演奏はオーケストラ・アンサンブル金沢NMLCD)。コンサートマスター安永徹さん。もしかしたら地味だと思うかも知れないが、めったにない一流の演奏。■シューベルトのピアノ・ソナタ第二十一番 D960 で、ピアノはディナ・ウゴルスカヤ(NMLCD)。■モーツァルトの 二台のピアノのためのソナタ K.448 で、ピアノはマルタ・アルゲリッチ、アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー(NMLCD)。これまでに何度も聴いてきた、息ぴったりの躍動するすばらしい演奏。この二人は当時恋人同士でもあったのだろうと、吉田秀和さんが(めずらしく下世話な)妄想を逞しくしておられたのを思い出す。この曲、好きなんだよなあ、定期的に聴きたくなる。
 
 
ドラッグストア。歯磨き粉、あまり好きではない「爽快タイプ」のしかなく、諦めてそれを購入。
コメダ珈琲店岐阜駅東店にて昼食。混雑していて少し待つ。いつものミックストースト+ブレンドコーヒー1220円。
 
県図書館。
 調べていって借りたやつ。小林信彦さんの『決定版 日本の喜劇人』(2021)。大和書房の『民衆史の遺産 第四巻 芸能漂泊民』(2013)は、どうして借りようと思ったのかもう忘れた、たぶん、網野さんを読んだから。田中洋子編著『エッセンシャルワーカー』(2023)。
 書架の間をふらふら歩いていて何となく借りたもの。内田樹石川康宏『若者よ、マルクスを読もう』(2010)は、こちとら若者ではないが。坪内祐三『人声天語』(2009)は、前に読んだものか覚えがない。さすがに坪内さんの名前も最近はあまり見かけなくなったな。森元斎『アナキズム入門』(2017)はちくま新書で、新刊を見かけたとき買おうか迷って、買わなかったもの。稲垣諭『絶滅へようこそ 「終わり」からはじめる哲学入門』(2022)は、若い人がなかなかおもしろそうなこと、いってるなと思って。絶滅、滅亡の哲学だとしたら、同時代的感覚だよな。
 
米屋。新米入荷するも、白米10kgで 6000円だった。米不足できっかり 2000円高くなっている。「米の日」もなくなった。
餃子の王将。餃子も値上がり。
肉屋。ここは安くて、しかもいい肉があって、よろしいなあ。
 
全部廻ってきて 2時間半。曇っているのに蒸し暑くて、うんざりした。
 
夜。
グリザイアの果実』(2014)第13話(最終話)まで観る。驚いた。もともとギャルゲー原作で、それぞれ個性的な女の子のルートがあるのだが、どれもシリアス極まりないというか(例えば、女子高生が銃で腹を撃ち抜かれたりする)、サスペンスや、さらに感動要素も含んでいるよね。で、めっちゃ惹き込まれた。ミステリアスでハードボイルドでありながら、純で誠実なところのある主人公も、魅力的。女の子たちとの不思議な関係も、独創性を感じる。わたしはギャルゲーって一作品もやったことがないのだが、何でもありでぶっ飛んでいるその世界の雰囲気がアニメになってもよく出ている。傑作といってもいいだろう。

いや、しかし、ギャルゲー原作のアニメって、ほぼなくなったよね。かつては、ギャルゲー原作で名作といわれる作品がたくさんあったが。「なろう」が主流になって、ラノベ原作すら少なくなっているな。
 
『負けヒロインが多すぎる!』第11話。小鞠篇、ええ話やなあ。作画、演出、完璧だろ。さて、次は(たぶん)最終話だな。どう締めるか。