渡辺信一郎『中華の成立 唐代まで』

雨。
 
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェン交響曲第四番 op.60 で、指揮は小澤征爾サイトウ・キネン・オーケストラNML)。圧倒的な強度。これは慰みに聴くようなものではなく、我々を壊していくような音楽だろう。だから、日常性には合わないともいえる。これほど野蛮なベートーヴェンは、滅多にない。小澤征爾の面目躍如というところであろうか。

ベートーヴェン:レオノーレ序曲第1番

ベートーヴェン:レオノーレ序曲第1番

  • アーティスト:小澤征爾
  • ユニバーサル ミュージック クラシック
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■バッハの無伴奏チェロ組曲第四番 BWV1010 で、チェロはピーター・ウィスペルウェイNMLCD)。
 
昼から珈琲工房ひぐち北一色店。渡辺信一郎『中華の成立 唐代まで』の続き。こういう淡々とした堅い本を読むのはきびしくなったなあ。まあ前から無理して読んでいるのは同じなんだけれど。もう読書家じゃなくなったので、岩波新書程度(?)でもキツい。おもしろくないことはないんだけれどね。いやあ、どれほど本を読んでも頭がよくならないもんだ笑。
 
ガソリンスタンドと肉屋に寄る。肉屋は豚ロース祭りです。
 
 
渡辺信一郎『中華の成立 唐代まで』読了。シリーズ「中国の歴史」第一巻。これまでそこそこ中国史の本は読んできた筈だが、本書はなかなかむずかしかった。本来なら、傍線を引いたりノートを作ったりして読むべきであろうが、さらりと読んだので、どこまで身になったものか。いまの歴史学はむずかしい、のかな? ま、わたしの能力不足ということかも知れない。わたしの持っているのが第6刷なので、本書はかなり読まれているのだな。皆さん、レヴェルが高い。
 
 
丸橋充拓『江南の発展 南宋まで』を読み始める。これはおもしろい。中国が黄河流域と長江流域では異なる文化・社会発展をしてきたことは周知であり、それは現在にまで及んでいるが、それを真正面から取り上げた中国史の本をわたしは初めて読んだ。「中国江南史」とでもいうべきは、中国史の見通しをとてもクリアにする。まさに目からウロコであり、わたしなどは恥ずかしいことに、(日本にも多大な影響を及ぼした)「六朝文化」というのが江南の文化だということを、まったく意識していなかったりするわけで。